びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/08/12(土)「花巻」

 道の駅はなまき西南。315に目が覚めてトイレ。近くの車が一晩中エンジンをかけていてうるさかった。エンジンかけるなら車中泊止めたら?二度寝してたら、激しい雨が降ってきた。台風7号か?明日のフェリーは大丈夫だろうか?ルーフを叩く雨の音しか聞こえなくなった。5時半に起床。朝食後、昨日のブログを修正。土砂降りの中、7時半に出発。
 750、材木町公園。ここには花巻電鉄のデハ3が静態保存されていた。これが唯一の保存車両らしかった。通称馬面電車。特徴は不安になるくらい薄いこと。幅はなんと1.6m!これは貴重だった。
 8時半、宮沢賢治記念館。土砂降りだけではなく、風も強くてびしょ濡れになったorz。ここでは宮沢賢治の生涯や著作および詩がたくさん紹介されていた。宮沢賢治が農学や文学だけでなく、子供の頃から石に興味があり、宗教や宇宙にも造詣が深かったことを知り、その科学的知識の多さに驚いた。そういうのが「銀河鉄道の夜」に結実してるように思った。詩の方は、仮名遣いが今風ではなく、内容もかなりふわっとした精神世界を描いたものだったので、読むのが大変だった。
 10時半、雨は小康状態になっていた。記念館の隣にある山猫軒へ。モチーフはもちろん「注文の多い料理店」。教科書で読んだ時に衝撃を受けた作品。本郷の東大前にもあったなあ。あそこにも宮沢賢治が住んでたことを知った。店構えが特徴的で宮崎アニメに出てきそうなかわいい感じだった。これは入りたくなるわ。小説で出てきた店を再現するのはありかもね?店のあちこちに小説で出てきた台詞が書かれていたのも楽しかった。メニューを見ると、いたって普通だった。牛乳のクリームを塗ったり、塩を塗ったりはしなかったw。山猫すいとんセットとみそ焼きおにぎりを注文。すいとんセットには元々みそ焼きおにぎりが付いているので、店員さんに「別々ですか」と2回聞かれたw。すいとんは普通においしかった。みそ焼きおにぎりはかなりうまかった。
 外に出ると雨は止んでいて、少し日がさしていた。店の隣にある展望台から花巻市内が見渡せた。山の緑と田んぼの緑が美しかった。1135、出発。
 1140、花巻新渡戸記念館。新渡戸稲造かと思ったら、新渡戸家の歴史も扱っていた。この辺りでは名家のようだった。家柄がよくないと活躍できないよな。庭園もあって、かなり立派な施設だった。新渡戸家の土地の上に建ってるようだった。新渡戸稲造は「武士道」だけではなく、宮沢賢治と同じく多才だった。5000円札になるくらいだからなあ。
 13時、出発。また雨が降り始めていた。宮沢賢治イーハトーブ館に行ったが、駐車場が空いてなかったので諦めた。今朝泊まった道の駅の近くのガソリンスタンドで給油。
 1340、高村光太郎記念館。完全に土砂降りだった。世界が水没するのではないかというくらい降っていた。しばらく車から降りることができなかった。痺れを切らして降りたら、簡単にびしょ濡れになった。ここには記念館と山荘があったが、雨の中を歩く気がまったく起きなかったので記念館だけにした。記念館に行こうとしたら、途中の橋が完全に水没していて、迂回したら結局、山荘経由となった。
 展示室1では、高村光太郎が造ったブロンズ像が並んでいた。高村光太郎は父親の高村光雲の影響を受けて木彫刻が専門だった。また詩人としても有名だった。私は詩の方に期待していた。4つの詩を画像に合わせて朗読するのを聞けるようだった。代表作「道程」を聞いた。あっ、聞いたことあると思った。120行あるようだった。こんなに長かったっけ?内容はとてもかっこよかった。理想の自分と現実の自分のギャップ、どうしようもない人生に迷いと諦めとの葛藤が現されていた。また高村光太郎と言えば、智恵子抄であった。その中の「レモン哀歌」もどこかで聞いたことがあった。智恵子の臨終とその後を描いている。人の死の間際のどうにかしようにもどうにもならないもどかしい気持ちが、レモンによりより鮮烈な印象を与えていた。変な話、オレンジではダメだったろう。前に中原中也はまったく受け入れられなかったが、高村光太郎は私好みだった。
 展示室2は高村光太郎の生涯を説明していた。芸大への反発、父親への反抗、智恵子や戦争賛美に対する反省、自給自足の生活。常に何かと戦って苦しんでいた。おそらくそれは自分の気持ちに妥協できなかったからだろう。それから宮沢賢治を世に送り出したのは高村光太郎だった。また石川啄木とも関係があった。この辺りの巡り合わせはとても運命的であった。
 1510、出発。雨は少しマシになっていた。行きの橋は水没から回復していた。今日行きたいところは行ってしまった。これ以上出歩きたくない雨だった。少し予定を前倒しにすることにした。花巻南ICから東北道を北上。盛岡を通り過ぎて、滝沢ICで下車。
 1610、石川啄木記念館。ずっと気になっていた。まさかの休館中/(^o^)\。来年オープンとのこと。また来いということだな。
 盛岡に戻ることにした。高速は使わず、国道4号線を南下した。当然、盛岡市内は混んでいた。
 1655、ぴょんぴょん舎稲荷町本店。3か月ぶり。11人待ちだった。ブログをうって待った。冷麺にありつけたのは、なんと1750だった。前回、とてもおいしかったのに、最近ローソンの冷麺ばかり食べているからか、なんか変に思えた。麺に弾力があり過ぎて、ゴムのようだった。
 18時半、出発。近くの温泉を狙った。盛岡から西に向かった。
 1850、盛岡つなぎ温泉癒しの宿ロデム。受付のおじさんはノリがよかった。700円。微かに硫化水素臭がした。人が少なくて穴場かもしれない。脱衣所のコインロッカーの100円が一番下のポケットから出てきたのは新しかった。
 1925、出発。すぐに近くのファミリーマートへ。一ヶ所行き忘れていたことを思い出した。1950、再出発。さらに西へ向かった。
 2015、道の駅雫石あねっこ。山の中の静かそうなところだが、たくさんの車が泊まっていた。多分、このGWはどこに行っても同じだろうな?真横の車がずっとエンジンをかけていたので、トイレからは遠くなるけど、静かなところへ移動した。