びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/08/13(日)「鹿角」

 道の駅雫石あねっこ。場所を移動したのは正解だった。朝は誰かのクラクション連発で目が覚めた。起床は535。朝食後、昨日のブログを修正。今日は八戸から22時のフェリーに乗る予定だった。
 6時半に出発。橋場線橋場駅跡を目指した。橋場線は現在の田沢湖線の東半分を形成していたが、1944年に不要不急の路線として、線路を剥がされた。戦後はルート変更により、途中までしかレールが敷かれなかった。この駅は廃止されたわけではなく、今も休止状態であるらしい。
 道の駅から橋場駅はすぐ近くだった。正確な場所を調べると「山さ行がねが」のお陰ですんなり場所を特定できた。少し雨が降っていたが、探索には問題ないレベルだった。
 635、橋場線橋場駅跡。民家の間にはボロボロで角の取れた泥々のコンクリート階段があった。まるで使われなくなった神社の階段だった。上がりきると、一面の緑。激やぶの中にかろうじてホームと認識できる段差があった。まるで遺跡のようだった。なんとか辺りを探索しようと、ホームづたいに歩いたが、木が垂れ下がっているところにクモの巣が張ってたりして、イヤな感じだった。これ以上前に進めないところで、かろうじて切りかきの貨物用ホームが見えた。ここで折り返した。
 帰りに階段を降りたら、前方を民家のおじさんが横切った。おじさんは一瞬こっちを見たが、そのまま建物の中に消えていった。きっとよくあることなのだろう。そうに違いない。ごめんなさい。
 655、出発。東北線沿いに一戸の御所野遺跡に行こうと思っていたが、その後が面白くなかった。近くの田沢湖を目指すことにした。途中の仙岩峠はとても谷が深くて険しかった。これでは橋場駅が切り捨てられたのは仕方ないように思えた。
 720、田沢湖。26年ぶり2回目。前回来たのはやすをとの東北旅行だった。一周して好印象だったのを覚えている。今日も一周するつもりだった。山間の湖は静かで青かった。反時計回りで回ることにした。
 740、たつこ像。田沢湖の中に立っている金色の像。前は趣味が悪いと思ったが、今日は観光地にはこういうシンボルが必要だと思った。車を停める場所は何かしらの施設ととこしかなかった。駐車場がないのは不親切だった。まだ時間が早かったので路駐した。たつこ像の写真を撮ると、陽射しは強く、湖面の向こうにある緑の山の上には大きなもくもくの雲がわいていた。
 750、田沢湖展望台。少し高度を増しただけで、下から見るのとそんなに変わらないかな?
 田沢湖から北上して鹿角を目指した。道を間違えて、西寄りの道を北上してしまった。山間には平地が広がっていた。その中を線路が通っていた。秋田内陸縦貫鉄道だった。線路はほとんど人が住んでなそうなところを貫いており、今すぐ廃線になってもおかしくないように思えたが、そうならないのはきっと秋田県が粘り強いからだろう。
 宝仙湖という細長いダム湖を通り、道は上りに転じた。どうやら八幡平の裏側のようだった。途中でとても見晴らしのいい橋があった。停めて写真でも撮ろうかと思ったら、車の中に微かに硫化水素臭がし出した。そのうち臭いはきつくなった。看板が出て来て「火山性ガス発生。立ち止まらず通り抜けて下さい」と書かれていた。阿蘇を思い出した。
 鹿角にある尾去沢鉱山に向かった。尾去沢という地名は聞いたことがあったが、どこにあるかはよくわかってなかった。調べてみると、なかなか坑道が生々しいとのこと。細倉マインパークに行ったばっかりではあるが、これは期待。
 10時、尾去沢鉱山。坑道の横にある鹿角市鉱山歴史館から。尾去沢は江戸時代の金の採掘から始まり、近代化に当たり銅にシフトした。鉱山の展示は重くなりがちだが、ここはそんなに重くはなかった。
 10時半、坑道。1000円。40分間、トイレなし。放送によると中は13℃とのこと。細倉で体感済みだから無問題。入ってみると、細倉よりも坑道が狭くてボコボコしてるような気がした。確かにこれは生々しいかも?地面にはずっとコンクリートに埋められたレールが延びていた。人が通るとテープが流れるスタイル。でも、音量が小さくて通り過ぎてしまったり。なんかこういう雑なのも面白くて。基本的には細倉と同じだった。奥には人形が山ほど出てきて、工程を再現していた。これはなかなか凄かった。さらに江戸時代の採掘の再現まで。人が這いながら掘るたぬき掘りはヤバかった。こんなん死ぬだろ。
 1125、出発。昼食できりたんぽ鍋を狙うことにした。
 1135、オカモト。神ガソリンスタンド♪o(゚∀゚o)(o゚∀゚)o♪。昨年の美幌の恩は忘れない。必ず給油する!看板は172円/Lなのに160円/Lは安すぎでしょ?パワーアップしてないか?
 1145、道の駅かづの。きりたんぽ館。きりたんぽ鍋を注文。とてもおいしかった。群馬のひもかわうどんもおっきりこみも味は同じだから、あんな食べにくいうどんは止めてきりたんぽも出せばいいのに。12時半、出発。
 1245、大湯ストーンサークル館。GWに泣く泣く諦めた場所。小学校の頃から知ってた。UFOとともにミステリースポットとして紹介されてたから。今は立派な世界遺産
 1310からの遺跡ガイドツアーに参加。きれいな緑の草原の向こうに縄文時代の建物が再現されていた。空には入道雲がわいていて、パンフレットにできそうな美しい景色だった。環状列石は2つあった。環状列石の円の直径は50mくらい。ともに東西南北の位置に特別な石が配置されていた。2つの環状列石は、円の中心から東西を結ぶラインが一致しており、何かしらの関連が伺われた。これとは別に環状列石の円の中には、日時計があり、中心に細長い棒が立っていた。環状列石の説明では、お墓のようでいて、そうでないのもあり、儀式に使われたのかもしれないという謎が多いものだった。
 展示館の方はあっさり目だった。ガイドありきなんだろう。勉強中の縄文土器をじっくり見た。こういうのが記憶に定着する。
 1435、出発。御所野遺跡を目指した。十和田ICから東北道を南へ。八戸道に入ると、途端に霧雨に。一戸IC下車。
 1535、御所野縄文公園。御所野遺跡は世界遺産。公園の中に御所野縄文博物館があった。博物館の建物などはデザインが斬新だったが、展示内容はとてもあっさりしてた。何が御所野の売りなのかがさっぱりわからなかった。
 1610、外を歩いた。原っぱの中に竪穴式住居の再現。何回も見てるとさすがに情報量が薄いよなあ。天気も小雨混じりで、気温も24℃と肌寒かった。
 1645、出発。八戸へ向かった。一戸ICから八戸道を終点まで。
 1750、まるまつ八戸西店
まるまつはたまに見かけていたけど、入るのは初めてだった。和風レストランと書かれていた。かつ丼+シーザーサラダ。普通においしかった。かつ丼のかつがやたらと厚かった。コストパフォーマンスは高目。今後ありかも?1845、出発。
 19時、フェリーターミナル八戸。2年連続。駐車場は満車。案内された端っこに停めた。受付は予約番号を伝えるだけだった。「放送が鳴ったら移動してください」と言われたので「何時ですか」と聞くと「8時頃です」と言われた。
 1945、放送が鳴ったので移動して、車の列に並んだ。車の中ではひたすらブログを打った。呼ばれたのは2045だった。
 2等は全席指定席の雑魚寝だった。昨年経験してるので、スムーズだった。荷物をどうしようかと思ったら、頭上に鍵付きのロッカーがあった。寝転がってスマホをいじった。放送で「本日は荒天のため浴室は出港後使用できなくなる恐れがあります。早目のご利用をお願いします」と流れた。混みそうだから入らなかった。離岸すると船は大きく揺れた。まるで東日本大震災のような大きくゆっくりした揺れだった。こんなに揺れたことはなかった。ずっとこれ?寝れるのか?他のお客さんが室内に設置されてるゲロ袋を取りに行った。22時半、消灯。