14時CTから10Fに帰ったら、ナースステーションの前に父親が立っていた。目も合わせず横を通り過ぎ「帰れ」と怒鳴った。部屋に入るとすぐに部屋に入ってきたので、再び「帰れ」と怒鳴り、ナースコールを押した。父親は「なんでや」と言って食い下がってきた。今まで散々人のことコケにしておいて、今さらどの面下げて会いに来たのか？嫌がる相手を前にしてなお自分の都合を押し付けようとするその態度が輪をかけて腹立たしかった。Yさんが来ても帰ろうとしないので、左手で胸ぐらを掴み、右手で殴る真似をした。Yさんが止めに入り、そのまま父親を連れていった。しばらくすると何事もなかったようにYさんがやってきたので、謝ってから経緯を説明した。Yさんは何も言わず聞いてくれた。
若い先生からCTの結果を聞いた。肺炎はよくなってきているということだった。白いポツポツまでよくなってきていると言われて驚いた。なんでよくなってるかは先生にもわからなかった。「このままステロイドを減らして様子みます」。心配していた気管支鏡検査も「採る組織がない」という理由で見送りになった。「早くて退院は3月中旬です」とまで言われた。手詰まりの状況が急に明るくなった。めちゃくちゃ嬉しかった。こんなに嬉しいことはなかった。これでやっと先に進める。次こそは試験外泊を成功させるぞ！
