びーの独り言

どこいくの?どっか。

2018/10/18(木)休「入院105」

 調べものをするためにはネット環境の構築が必須だが、wifiを朝まで維持することが課題だった。今までは消灯時にノートパソコンの電源を落とさなければいけないと考えていた。でも、電源を落とさずに蓋だけ閉めればもしかしたらというアイディアが浮かんだ。なぜその可能性にずっと気づかなかったのか。今さらながら思慮の甘さを恥じた。朝起きた時ディスプレイは真っ暗で電源は落ちてるように見えた。しかし、電源を入れるとすぐに電波は捕まった。再現性があるのかはしばらく様子を見る必要があるが、とにかく今日もwifiが使えることが嬉しかった。
 10日ぶりに食事が復活した。種別は予想していた『三分粥』ではなく、初めての『流動』だった。お膳には重湯、味噌汁、牛乳パックが載っていた。まず重湯から口をつけた。乳白色に濁った液体は、ほのかに温かく、とろ味があり、ほとんど味なんてしなかったけど、遠くに米の甘味を感じた。ここまで来れたことにジーンとした。流動食には固形分は含まれず、完全に水分のみだった。おかげでこの病院に来て初めて完食した。お腹が一杯になっていて、薬を飲む時の水が辛かった。
 昨日父親を院内郵便局ATMに振り込みに行かせると、イヤな予感通り失敗した挙げ句、ワシには無理だと匙を投げ、改善の見込みもなさそうだった。他に頼める相手がおらず、とりあえずYさんにダメ元で「自分で郵便局まで行きたい」と相談した。今日Yさんから回答があり「(若い)先生から特別許可があり、ATMなら21時までやってるので人のいない時間帯に二重マスクして一瞬行くならいいですよ」と言われた。ATMがそんなに遅くまでやってるとは知らなかった。確かにその時間なら人が少ないかもしれない。相談してみるもんだなと思った。
 入院生活で今後父親に頼らず過ごすことが可能か考えてみた。結論から言えば、いくつかは頼らなければならない作業があった。月の治療費の振り込みは人の多い専用窓口に行く必要がある。また郵便物窓口で会社関係に提出する書類を送付するには郵便局の昼間は人が多くて行けない。これらはローソンに行けるようになれば解決するが、実家に転送している郵便物を病院まで持ってきてもらうことは退院まで無くすことが不可能だった。
 20時郵便局ATMに行った。独りで降りたのはクリーンルーム入室前以来だった。二重マスクをしてドキドキしながら郵便局に行くと、ATMには誰もいなかった。早く終わらせないとと焦ってしまい、4回目でようやくうまくいった。ボケ老人では到底無理だと思った。