下町ロケット ガウディ計画

下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)

　久しぶりの池井戸さん。待ち望んだ文庫本。｢下町ロケット｣がよくできていたから、続編は想像つかなかったが、池井戸さんだから期待は裏切らないのではないかと。すると7/20に第3弾も出るらしい。これは嬉しい。
　うーん、今までの作品と比べて絶望感が足りないんじゃないかな。以前はもっとヒリヒリさせてどうやって逆転するのかなという感じだったんだが。作風が丸くなってるのではないか？
　開発費は実際なら全然負担できないでしょ。人の治験はかかる金額もスパンももっとヤバいでしょ？私はてっきり外国企業と組んで海外狙うのかと思った。キーテクノロジーであるシュレッダーはなるほどとは思ったが、実績のない帝国重工じゃそんな新規案件できないよ。最後に前回大活躍した特許の先生が出てきたけど、何の捻りもなかった。人工心臓も作って欲しかったね。
　それでも1日で読んでしまった。読ませる力は相変わらず素晴らしい。