四国に突きつけられていた締切の日だった。何かしら会議があるはずだ。何にもまとまってなかったのでアウトルックを開くのがためらわれた。アウトルックには2通の四国関連メールが届いていた。1通はT所長からの転送で明日の社長報告資料だった。そんな報告があるとはまったく知らなかった。だから締切が1週間だったのか。なぜか出席するようにとなっていた。まさか社長報告に出る機会が訪れるとは。報告の内容よりも、どんな雰囲気になるのか興味があった。資料の中身は、どうやって1週間でまとめるのかと思ってたが、ちゃんとまとまっていた。疲労困憊の中でよくまとめたもんだなあと思った。でも、1週間前の話と微妙に論点がずれてるような？まあ右行っても左に行ってもボコボコにされるのは間違いないだろう。もう1通は四国のYさんからだった。お願いが書かれていた。向こうでできる作業をこっちでもして欲しいと。しかも原理的に意味があるとも思えず。四国の真の狙いが見えたような気がした。四国はこっちに本気で手伝ってもらう気はないらしい。でも、頼まないのもまずいから、大勢に影響しない優先順位の低いのを頼んでおくみたいな。そのあとMさんがメールでT所長に、他に仕事を抱えていて大変だから人を増やしてくれませんか、となかなかすごい文章を送っていた。T所長からの返信には、そのために私を呼んだんだ、となっていた。ウソこけと。適当なこと言うな。最初やること決まってなかっただろ？技術がわからないのに、仕事を右から左に丸投げするなよ。実質的意味を考えずに政局しか見えてない。いつまで経っても技術より面子が大事。この組織にはどこを切ってもバカしかいないのか？こんなときに限ってSさんは急用ができて今日明日休み、明後日になるまで待つしかない。戦うかどうか考え中だが、考えるということは戦うってことだな。
