びーの独り言

どこいくの?どっか。

2013/05/02(木)年休「両毛1」

 東武乗り潰しの残りは両毛地区だった。「ふらっと両毛フリーパス」、館林から先がフリー区間となる。3日間有効で2350円。問題は観光資源に乏しいこと。いくら探してもパッとしない。一応一泊を設定したら、今度は飲み屋がないorz。期待してない旅行ほど、楽しくなると思いたい?千葉みなとの始発で出発。
 千葉みなと―神田―浅草―曳舟―亀戸―曳舟―押上―曳舟―西新井―太田―伊勢崎―太田―治良門橋―赤城―西桐生・・・桐生―岩宿―佐野―田島―館林―西小泉―東小泉―太田。
 東武浅草駅は古い駅舎が残っていると聞いていたが、外に出なかったのでよくわからなかった。
 次の東京スカイツリー駅に近づくと、大きなスカイツリーが見えたが、駅に停車中の電車からだと、まったくわからなかった。
 次の曳舟駅は伊勢崎方面と亀戸線、押上への分岐となっており、一大ジャンクションになっていた。
 曳舟から亀戸線へ寄り道した。もともと浅草方面よりもこちらが早く完成していた。総武線と接続して貨物輸送をしていたが、今ではただの支線扱いとなり、2両編成が行ったり来たりするだけ。平日の朝なのでそこそこ乗っていた。
 押上にも行ってみた。曳舟からすぐに地下に潜り、地下鉄半蔵門線に接続。乗り鉄的には面白くなく。
 西新井で降りて大師線へ行こうとしたら、一度切符を精算しなければならなかった。帰りに来れれば。
 曳舟から太田行きの区間急行に乗った。しばらく複々線の高架だったので、つまらなくて寝てしまった。気がついたら館林だったり。辺りはすっかり畑ばっかりだった。
 太田から伊勢崎に行った。伊勢崎駅の写真を撮っていたら、次に乗る予定のJR両毛線が行ってしまい40分待ちに。仕方なく太田に戻り赤城方面へ。
 11時治良門橋駅で下車し、徒歩で「岩崎屋」へ。B級グルメ上州太田やきそばを狙った。平日の開店直後なのに15人が待っていた。そんなに有名なのか?太田やきそばの特徴は黒いことである。この店では具はキャベツだけ。食べてみると、ソースの味が普通と少し違った。そんなにくどくなくてあっさり。それでいて麺の粉っぽさも感じず。いくらでも食べれた。315円で腹一杯食べれておいしい。これはB級グルメ認定!
 伊勢崎からJR両毛線に乗りたかったのは岩宿まで行きたかったからである。東武からはどうしても岩宿に近づけなかった。タクシーで行ってもよかったが、お金をケチって、上毛電鉄に乗り換えて西桐生へ。西桐生からJR両毛線桐生駅まで歩いた。桐生から岩宿へ行こうとしたら、衝撃の50分待ち。タクシーどころか歩いた方が早いレベル。貴重な時間を浪費してしまったorz。
 岩宿には遺跡があった。小学校の頃、岩宿遺跡発掘の本を読んで、すごくインパクトを受けた。最近そのことを思い出して、ここに来たくなっていた。岩宿では日本史を書き換える大発見がなされた。第二次世界大戦が終わるまでは、縄文時代以前には人は住んでいないと考えられていた。それは関東ローム層には石器が見つかっていなかったためである。しかし、在野の考古学者である相澤忠洋氏は岩宿の関東ローム層の中にも石器が見つかることを発見した。そして、他の場所でも同じように石器が見つかることを発見した。本を読んで30年前に受けた感動を今改めてどう感じるだろうか?
 岩宿博物館へ歩いていると、小さな山と山の道に、発掘現場が現れた。道を挟んでA地点とB地点に分かれていた。A地点は最初の発掘現場であり、石碑があった。すでに地層は草に覆われており、どう見ても普通の山だった。当時地層がむき出しだったとはいえ、こんなところに埋まっていた石器に気づくなんて観察力がすごいと思った。B地点は次の発掘現場で、岩宿ドームと名付けられたコンクリート製の構造物になっていた。中にはおばさんがいて、説明のDVDを流してくれた。
 岩宿博物館には発掘された石器や資料が展示されていた。縄文時代以前の解釈として、旧石器時代という見方と先土器時代という見方が争っているらしい。だから、間を取って岩宿時代と呼ばれるそうだ。ほんとかなあ?展示はあっさりしていた。相沢氏の著作「岩宿の発見」に書かれていた人間臭いドラマなどはなく、ただ淡々と成果が説明されていた。
 実は岩宿から北に行った夏井戸というところに、相沢氏の奥様が相沢忠洋記念館を開設している。展示が2箇所に分かれてるなんて、なんとなくドロドロしたものを感じる。そちらの方も見たかったのだが、車じゃないと行けないのでパスした。
 岩宿を後にしたのは15時半だった。この時間からでは施設系にはもう遅かった。仕方ないので、平日のうちに佐野ラーメンを狙うことにした。
 JR両毛線で佐野に行き、東武で2駅先の田島という小さな駅に降りると、道を挟んだところに「ようすけ」という店があった。ここがネット調査で一番の店だった。17時開店の20分前に着くと、誰もいなかった。それどころか店の中にも人の気配がしなかった。なんだかすごくマヌケな感じが。でも、17時に元気よく開店した。
 佐野ラーメン全般のイメージは味に特徴がないという感じだった。佐野ラーメンで調べると、醤油、塩、豚骨なんでもあり。どうやら麺を伸ばすときに青竹を使うそうである。どういう効果があるのかわからないのだが、それを佐野ラーメンと呼ぶらしい。ほとんどの東京のラーメンは佐野の麺を使ってるとのこと。
 「ようすけ」のだしは醤油、とてもあっさりしてるけど、飽きのこない複雑な味わいだった。これはうまい。チャーシュー、煮玉子もグッド。店の広さ、清潔感、店員さんの元気な態度、すべてがよかった。これはもう他の店を試す必要がないね。17時半に帰ると車の数が10台くらいに増えていた。きっと明日は行列だろう。
 田島から館林に行き、小泉線に乗った。この小泉線に限らず、館林からのフリー区間は、どこを見ても同じ景色だった。だだっ広い平地に田畑か住宅地。そして車内は学生だらけ。完全にひなびたローカル線だった。
 19時に太田の「東横イン」。岩宿で時間ロスしなければ、日帰りできたなあ。でも、たまにはゆっくり遊ぶのもいいかと。実は遊ぶよりもB級グルメに軸足が移ってたりして。群馬にはいい居酒屋がない代わりに、粉食文化が発達してるようである。