びーの独り言

どこいくの?どっか。

2013/05/01(水)休「日光」

 フリー切符の最終日で船橋に戻らなければいけなかった。フリー区間会津鉄道野岩鉄道には見るべきところがまったくなかったので、7時の始発で日光を目指すことにした。会津若松鬼怒川温泉下今市東武日光―春日部―柏―船橋―西千葉。
 日光には宇都宮時代に何回も行ったが、東照宮だけは行ったことがなかった。あまり寺とか神社には興味が湧かなかったのだ。するといつの間にか世界遺産になっていたり。まっすぐ帰るのも面白くないし、ネタになるかもしれないので寄り道することにした。
 まず日光駅で「日光鱒寿司」を買った。ネットで調べているうちに見つけた。存在すら知らなかった駅弁がナンバーワン?鱒の寿司は好きだから買ってみた。形は角型で食べやすかった。味は普通。1260円は高すぎ。
 バスに乗って「表参道」下車。右手にチケット売り場。共通拝観券を1000円で購入。チケットは5枚つづりで、すべてが回れるようだ。
 輪王寺三仏堂は改装中で、全体は箱に覆われていた。箱には元の建物の絵が描かれていた。姫路城もこのパターンだったし、こういうパターンによく遭遇するような。でも、仕方ないよなあ。定期的に立て替えて建築の技術を伝承しているのだから。この寺には名前の通り、三体の大仏があるようだ。いつも思うのだが、大日如来阿弥陀如来薬師如来などの区別がまったくついていないので、解説文を読んでもちっとも理解できない。そのあたりを詳しく解説してくれないかなあ?秘仏が9年ぶりに公開されているというので400円払って見学。鎮将夜叉尊といい、とても小さかった。国家安泰などを司る仏様で、天皇などの権力者の信仰を集めていて、髪の毛に宿るそうである。いろんな仏様がいるんだなあ。それから、足場の階段を上がって7階に行き、解体工事の現場を見学した。虫害が酷くて、平成32年までかかるそうである。昔の人はよくこんなに大きな建物を建てたものだ。
 東照宮徳川家康を祀っている。色鮮やかで彫刻が豊かな建物がいくつも並んでいた。白は貝殻、赤と青は土から、黒は漆、そしてふんだんに使った金箔。寺や神社に興味がなくてもこれは凄いと思った。歩いていくと、ある建物の中に白い馬がいた。その建物には有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」が彫刻されていた。さらに歩くと、五重塔があり、心柱が特別公開されていた。300円払って閲覧。一瞬で終わって、詐欺みたいだった。それから、奥宮も特別に参拝した。奥宮とは徳川家康が眠ってるところらしい。そこにたどり着く前に左甚五郎作「眠り猫」が彫られていた。奥宮へは長い階段を上って疲れた印象しかない。戻ってきてから、本殿の中に入って説明を聞いた。東照宮の経緯は、第二代将軍徳川秀忠により徳川家康が日光に移され、第三代将軍徳川家光によって建物が作られたそうである。こんなに立派だとは相当権力があったということだろう。
 薬師堂は天井に竜が描かれており、竜の目のところで拍子木を鳴らすと反響するので、鳴竜と呼ばれている。そういう設計で作っているなら、音波の仕組みが知られていたんだろうか?
 二荒山神社は、宇都宮にもあって、長年気になっていたが、大きい以外は何か特別という感じはなかった。
 日光廊大猷院は徳川家光を祀っている。東照宮と同じような彫刻が施されている。凄いことは凄いのだが、東照宮よりは規模は少し小さくなっていた。この頃になると少し見飽きて驚かなくなっていた。
 疲れてとてもすべては回りきれなかった。建物とかはじっくり見なかったし、宝物殿に関しては完全にスルーした。単純にその規模に驚かされた。こういう場所というのは、昔から今もパワースポットだったんだろうなあ。なんかご利益がありそうな気がするもん。日本人はなにかと理由をつけて縁起を担ぐもんな。ドライに見れば根拠のないことでも、ウソでも「ご利益がある」と言われたら、信じちゃうんだろうね。普段の生活でも悪いこととかは言わないし。来てよかったなあ。いろいろ楽しかった。
 東武日光1357の電車で帰った。下今市で誘惑に負けて「栃木牛めし弁当」を買ってしまった。とてもおいしかったのでよかったか。部屋に帰ったのは18時くらい。気になる体重は1kg増えていた。仕方ないけど、ショックだなあ。次の旅行には、気乗りしない部分もあるんだけど、とにかく行ってみれば何かあるさ!