びーの独り言

どこいくの?どっか。

長生きしたけりゃ、医者の言いなりになるな

 池袋「LIBRO」に平積みになっていた。英会話の本や仕事関連は後にして、健康本読破の一貫で一気に読んだ。
 著者は浜松医科大学の名誉教授で、専門は生理学、血液学、脳科学。世の中には科学的根拠の乏しい情報ばかりだが、我こそは統計処理に基づいた科学的に正しいとされている知識を教えます、と気合いが入っている。
 高血圧について。高血圧だからと言って、降圧剤を使うと余計に血管が詰まりやすくなり、死亡率は増加する。適度な運動と栄養バランスなど、よい生活習慣を心がけ、安易に薬に飛びつくべきではない。
 糖尿病について。糖尿病は、インスリンが減る病気だと思われがちだが、インスリンは分泌されるけれども、細胞がインスリンを受け付けなくなる病気である。細胞はインスリンを受容することでブドウ糖を取り込むことが出来る。ブドウ糖の摂取量が減ると、脳はブドウ糖以外をエネルギー源として使うことができないため、脳は身体に指令を出して、細胞がブドウ糖を使えないようにしてしまう。実は糖尿病患者の9割は痩せている。また糖尿病の原因としてはストレスも大きい。食べ物を我慢することが逆に糖尿病の原因となる。どうすればいいか?おいしいものを食べて運動である。
 カロリーについて。多くの研究ではちょいメタボのBMI(身長を体重の2乗で割ったもの)が25〜26くらいがもっともよいとされている。厚生労働省の調査では23〜27となっている。痩せすぎはよいという結果は報告されていない。
 コレステロールについて。コレステロールが少ないと認知症鬱病にかかりやすくなる。コレステロールの70%が体内で作られ、30%が食事で摂取される。血中のコレステロールは食事ではあまり増えないことが知られている。
 1回読んだ。1日で速攻まとめながら読んだ。上で取り上げたのは最初の1/3だけ。後は認知症から鬱病の話になり、なぜか肉の料理法から最後はiPS細胞と、まとまりのない構成になっていた。とにかく読みにくく、お薦めはしない。