びーの独り言

どこいくの?どっか。

われはロボット

 東京駅で見つけた。アシモフに出会ったのは中学のとき。それ以来ずっと気になっていた。ロボット三原則が有名で、ロボットと言えばアシモフとなっている。何年か前にも映画になっていた。アシモフは神童と呼ばれ、医学部を出ている。著作は多岐にわたり人類で一番多いかもしれない。とにかく書くのが早いらしい。私の大学のときに亡くなった。ちょうど英語の教科書がアシモフだった。1950年発刊。30歳のとき。
 ロボット三原則とは、①ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。②ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。③ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
 ロボット三原則を軽く考えていた。本文中のどこかにちょこっと書いてるだけだろうって。予想は簡単に裏切られた。ロボット三原則がなければ物語が成立しない。とても重要な概念。ロボットを定義したために人間との違いが明らかになり、そのことが人間自体を映す鏡となっている。ストーリーが想像の遥か上をぶっ飛んでる。ロボットが神になったり、人間を傷つけないためにウソをついたり。ただのSFじゃない。深い。深すぎる。でも、暗くはない。天才というのはこういう人を言うのだろう。
 いろいろ探してきたけど、既に面白い作家を知っていたじゃないか!次から楽しみだ。