- 作者: 村橋勝子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 単行本
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偶然に店頭で見つけた。少し立ち読みして面白そうだったので購入。1600円は高い。
著者は社史研究家を名乗っている。いろんな会社の社史を紹介している。自己を犠牲にして国家の発展のために全力を尽くすといった熱い話が多い。製造業に至ってはほとんどが外国製品との戦い。先人たちの苦労があって今の技術立国日本があることを思い知らされる。
印象に残ったフレーズをメモっておく。「多くの人は、自分の現在の仕事に対して不足ばかりいっている。・・・それが多くの人がなに事もし遂げることのできない根本原因だと思う。たとえどんなつまらない仕事でも、自分に割り当てられた以上は、これが一番おもしろい仕事だ、一番愉快な仕事だ、おのれのとるべき仕事はもはやこのほかにはなにもないと決心してかかる。すなわち少々の不足はあっても−不足はだれにでもあるべきはずだ−それをみずから自分をあざむいて着手する。これが人びとの日日の業務の従事についてもっとも肝要な心がけだと思う。」
現在の状況と比べれば雲泥の差だ。かつて希望に燃えてバリバリ働いてた頃の自分が懐かしい。与えられた状況の中で、情熱をもってベストを尽くすこと。いつの時代も基本は変わらないのだろう。