びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/12/14(日)「乗鉄」

 昨日18きっぷで出かけるつもりだったのだが、眠気に勝てなかった。残業が続いていた弊害だ。行きたいとこはだいぶ行ってたので、無理して起きるほどの意欲もなかった。もっとやることあるんじゃないか、みたいな。
 起床8時、若干遅めのスタート。いきなり雨だった。くじけかけた。けれど、宮脇氏の言葉を思い出した。「むしろ雨の方が旅情があって良い」、次の機会がいつになるかはわからない。今行かなければ。これが旅。千葉みなと−蘇我−五井−上総中野−大原−千葉−成田空港−成田−銚子−(成田線)−千葉−蘇我−千葉みなと。
 実は一番近場においしい線があった。私鉄なので敬遠してたが、むしろローカルの私鉄は香ばしい。何度か五井に停まっている車両を見て気になっていた。なんだあの古さは!その名も小湊鉄道内房の五井から外房の小湊を目指しながらたどりつくことができなかった路線。五井駅構内に同居してる。1600円の横断切符を買っといた。列車はディーゼルの2両、とても古い。ドアは両開きではなく片側のみ。しかも、2ドア。シートはロング。天井に扇風機。1両で30人。おばさんの集団とマニア。発車すると意外にもスピードは速かった。車両が古いのかレールが痩せてるのか結構揺れた。ほとんど乗り降りはなかった。景色はずっと田んぼのような山の間みたいな感じ。民家もポツポツ。おばさんの集団は乗り潰してるみたいで、「交換が・・・」とか怪しいトーク、はやってるのかなあ。マニアたちは駅に着くたびにデジカメ。1時間ちょっとで養老渓谷に到着、ほとんどが下車した。1駅先が終点の上総中野。なんにもないとこだった。
 隣のホームはいすみ鉄道だった。旧国鉄木原線。こちらは外房の大原から内房の木更津を目指したのだが、木更津まではたどりつけず。因みに木更津から出ている久留里線と接続する予定だった。存続が危ないと聞いていたが、2年は検証期間と称して延長が決定したみたいなことが書いてあった。客は小湊鉄道から引き続いて乗ってる13人くらい。黄色いワンマン車両。スピードは遅かった。山の中をぐねぐね進んだ。沿線にはほとんど家がない。こんなに酷いとは思わなかった。観光名所もない。駅のネーミングライツを売ってるらしい。努力はしてるけど、構造的にキツイ。これは廃止対象になるわ。
 大網で東金線に乗ろうとしたら、読書に夢中で乗り過ごしてしまった。仕方なく千葉まで出た。たいしたことはないのだが、成田空港と成田線の成田−銚子間が未乗だった。成田から分岐して成田空港に向うと、田舎なのに立派な高架線になってた。途中から予想通り地下に入り、終点成田空港。ホームでマイクを持って案内してる女性がいる。なんだか雰囲気が変わってるぞ。改札を出るとすぐにものものしい雰囲気で身分証明書をチェックされた。成田に戻り銚子まで。期待どおり何もなかった。どこまで行っても田んぼ。
 今日一日はコース的にあまり回ることができなかった。18きっぷを使う必要があったのだろうかと思うくらい。小湊鉄道いすみ鉄道は都会からそんなに離れていないのに完全なローカル線。なかなか刺激的だった。成田空港の雰囲気が意外。行ってみないとわからんもんだな。関東のローカル私鉄はいくつか気になるのがあるんで、何回かに分けてチャレンジするつもり。