びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/04/09(日)「旅行」

 18きっぷのラスト。珍しく納得の一打。前日に新宿へ向かった。23時10分発「ムーンライトえちご」。ムーンライト系夜行列車は初体験。「えちご」は「ながら」と同じく常時設定されている。特急列車の車両、窓側の席。全席売り切れたらしいが、新宿ではそんなに満席ではなく。池袋、大宮、前橋で満杯となった。車内は思った以上に騒然としていた。前のじいさんが咳こんでうるさかったし、誰かのヘッドホンからシャカシャカ音が漏れてたし、鉄道マニアがずっとしゃべってるし、明かりが消えないし。隣の人を起こさないようにするために身動きがとれない。リクライニングシートで寝るのは慣れてないのでなかなか寝付けなかった。前橋1時で終点新潟は4時40分、ほとんど寝れなかった。あんまりよいとは思えなかった。
 新潟から越後線で吉田、一面田んぼ、海沿いだが、少し内陸に入ってて海は見えず。弥彦山らしき印象的な山が見えただけ。吉田から柏崎まで。田んぼばかり。面白みはないなあ。柏崎からは折り返し信越本線。長岡経由で再び新潟へ。半分眠ってた。
 9時40分、今回のメインディッシュ「SLばんえつ物語号」。土日祝日運行。わざわざ夜行を使ったのはこのため。私はSLには興味はない。煙がすごいし遅いし機関士さんが大変。でも、一度は乗ってみたかった。きっと印象に残る旅になるだろう。ホームにSLが停まっていた。C57、すでにすごい人だかり。みんな写真を撮っている。子供連れが多い。客車は7両編成。全席指定。内装は超豪華。エンジ色のクロスシート。7両編成の真ん中には展望車。さて、SLは高らかに汽笛を鳴らし出発。車窓には煙が漂っていた。若干においもした。すぐにSLに向かって手を振っている人が多いことに気づいた。特に子供連れのお母さんが多い。撮影ポイントには一眼レフを構えたマニア達。世の中にはたくさんの鉄道写真家がいそうだ。列車は磐越西線を進んでいった。SLの平均速度は50km、最高で70km。ゆっくりだ。上り坂ではさらにスピードが落ちた。景色は阿賀野川沿いでとても美しい。エメラルドグリーンな川面。切り立った渓谷。高い山、遠くの山は雪を冠している。喜多方手前で会津盆地に出ると、今度は平野の向こうに会津磐梯山。車窓が美しい路線、とても気にいった。さらにSLでの旅は格別!
 会津若松からは会津鉄道野岩鉄道東武鉄道へ。この流れは一種のお約束。会津鉄道は旧国鉄会津線、特に注目してなかったが、HP「山さ行がねが」で紹介されてて、険しそうだったし、サスペンスドラマで「塔のへつり」ってのがあるのを知ったし。野岩鉄道は比較的新しい路線。なぜここに鉄道を通す必要があるのか、というような山の中を走っている。実際、民家はほとんどないし、トンネルばかり。日曜日に関わらず客もあまりいなくて、採算が心配な状況。新藤原からは東武鉄道、いわゆる鬼怒川温泉峡を通っている。この辺は宇都宮時代によく行ったことがある。下今市で乗り換え東武日光へ。意図してなかったことだが、行こうとしてたJRの日光駅はすぐそばだった。
 日光からは日光線で宇都宮。こうでもしなければ乗りそうにない路線。車で走ったときの日光の印象と同じ。杉が真っ直ぐに立ってる。うまく説明できないが、植生の雰囲気が独特だ。
 宇都宮からは快速ラビット号、初めてのグリーン券。750円。眠かったのさ。まるで特急みたい。楽チン。上野から東京、千葉みなと。
 今回の旅はこれ以上ない濃さだった。全てが初物づくし。特に「ムーンライトえちご」「SLばんえつものがたり号」「野岩鉄道」を1日で味わうのはかなりの贅沢。最近は食傷気味だったけど、まだまだいろんなことが残ってそうだ。次は夏だな。けど、夜行は眠いので勘弁。