びーの独り言

どこいくの?どっか。

2007/08/25(土)「旅行⑦」

 玄関の鍵を開けて出発してくださいと言うことで、眠りを妨げないようにしてそっと旅館を後にした。長万部の始発で森へ。時間が早すぎていかめし屋は開いてなかった。函館行きに乗ってると観光ツアーの一団と遭遇して車内は満員。損した気分。函館から津軽海峡線木古内へ。旅の最初に車窓を食い入るように見てた区間だ。ここまで来たということは北海道とはもうお別れ。
 木古内から特急で青函トンネルへ。ここでは特急券を使用した。本当なら18きっぷでも乗れる区間。この旅を通じて一度だって移動にはお金をかけなかった。けれど、あるイベントのために7000円近くペイ(5000円が特急料金、2000円がイベント料)しようかと。それは竜飛海底駅の見学である。竜飛海底駅とはトンネルの中の駅であり、正式には避難所。一日に3回見学ツアーが組まれている。ツアーの存在は昔からずっと知っていた。今回別に行こうなんて思ってなかった。偶然時刻表で見つけて、接続がいいし行ってみようかと。特急はツアー客だけのためにトンネルの中に停車した。24人のツアー客を残し、特急は去っていった。2時間半見学してからまた特急に回収される予定。トンネル内部はひんやりとしてじめじめしていた。青函トンネルは鉄道が通る本坑部分のほかに4本のトンネルから出来ている。あとの4本は避難路であったり水や煙を逃がしたり。我々は避難路に入った。ここからガイドのおじさんに説明してもらいながら進んだ。トンネル内は一応簡単なパネル展示がされていた。ただ時間がないので足早に通りすぎただけだったが。奥にケーブルカーがあり、700m上の地上に出た。するとそこは竜飛岬の記念館。ここで記念館見学のはずだったが、希望者には外を案内しますということで。記念館から竜飛岬は目と鼻の先だった。なだらかな丘に緑が広がりあじさいが咲いていた。そして青い空と青い海!展望台には「津軽海峡冬景色」の記念碑。ボタンがついていて押したら歌が流れたw。もう少し進むとあの有名な階段国道!ん?確かトンネルを見学に来たはずなのだが?ガイドさんから竜飛岬を案内されるという中途半端さ。本当はプロジェクトXで紹介されていたような苦労話や裏話を期待してたのだが、そういう泥臭い話はなかった。もう少し時間が経ったときに行ってよかったなと思うのかもしれない。
 青森からは奥羽本線を川辺へ。川辺からは五能線リゾートしらかみ号。特急列車使用の快速。全席指定。3両編成の2号車に乗車。これが大興奮だった。通常真ん中にある通路は端っこ、寝台車のような配置。クロスシートは6人がけでとても広い。さらに背もたれをずらせばフラットに。横になって寝ることが出来る。真ん中には大きなテーブル。なによりも窓がでかい!機能的なデザイン、かっこいい。これを全て独り占め。あとで気づいたことだが、他の車両は通路が真ん中で両側2列のシート、要するに普通の特急スタイル。函館でなにげなく指定を取ったときに、駅員さんがいい席にしてくれたみたい。駅員さんGJ!景色は海が綺麗。ちょうど夕日が沈む時間だった。景色は景色で綺麗だったが、この車両に乗れたことが大満足。今までで一番素敵な列車の旅になった。
 秋田から横手に移動して日程終了の予定だった。明日は始発の北上線を楽しむのだ、と思っていた。がらがらの普通列車。なんか「スターマイン号」とか言ってる。なんで普通列車に名前がついてるのだろう。聞き間違えたのかな?すると途中の大曲から人が山ほど乗ってきた。どうやら花火大会があったらしい。超焦った。やばい。宿が取れないかも。終点横手に22時。絶望的状況。駅員さんに聞いたらやっぱり花火だった。大曲の花火大会ってうっすらと聞いたことがある。もしかして物凄く有名な花火じゃないのか?臨時列車が北上線を経由して一ノ関まで出ていた。その車内も満員。すごく遠いので宿も空いてるかもしれない。着いたのは24時30分、なんとかサンルートに泊まれてホッと一息。