びーの独り言

どこいくの?どっか。

2011/01/30(日)「旅行2」

 今日のメインは午後の飯山線。起きれたら、午前中に直江津まで往復するつもりだった。自然に目が覚めたのが7時半、直江津に行くにはちょうどよい時間だった。ホテルのロビーには最高気温-2℃と書いていた。外に出ると雪が積もっていた。今年は雪が多いという先々週の新潟を思い出した。長野―直江津→長野―高崎―上野―東京―千葉みなと。
 長野と直江津の間の信越本線は2度目のような気がするが、あまり記憶に自信がない。前は大半を眠ってしまったのは確かで、ずっとリベンジを考えていた。各駅停車妙高号は特急車両での運用だった。前もこれに乗ったような気がする。豊野駅までは飯山線と被っており記憶にあった。豊野駅を過ぎると山に入っていった。線路の隣には川が流れていた。そのすべてを完全に雪が埋め尽くしていた。これ以上ないくらいすごい雪だった。「直江津からの特急は運休になりました」とアナウンスが流れた。また眠くなってしまいうつらうつら・・・。途中からポイント故障やらで遅れ始めた。いつの間にか直江津に着いた。完全に寝てしまったらしい。時計は10時30分、45分遅れていた。
 45分遅れてたけど、余裕があるのでなんとも思わなかった。寝てしまったけど、折り返すからいいやと思った。吹雪の中にもかかわらず、ホームで弁当を売ってる大変なおじさんがいた。私はこういう人を応援したくなる。「大変ですね」と聞くと「運休よりはマシだよ」と言われた。こんなに降っていても運休じゃないんだから、運休って凄いんだなと思った。電車は暖かかった。時折アナウンスで「除雪作業とポイント故障で復旧の目処は立っていません。」と流れた。飯山線には間に合いそうもなくなった。直江津に来たことを反省した。先々週、雪をうまく回避できたので甘くみていた。欲張って直江津に来たことは完全に裏目に出た。向かいのホームに柏崎行きの電車がきた。新潟回りで帰ろうと思ったが、本来の長岡行きが雪の影響で柏崎行きになったとのこと。どうもやばそうだ。寝てしまった分を取り戻すためにも、長野に戻る以外になさそうだった。12時になると長野行きの代行バスが用意された。つまり、この電車は運休になってしまった。バスではトイレに行けないのでイヤだった。駅員さんが一人一人の行き先を確認して、東京方面へは特急北越で長岡に行くことが勧められた。まだ特急が走ってたのかよ。目の前にはほくほく線の六日町行きが止まっていた。六日町は上越線の駅だ。うまくすれば、越後湯沢に行けるかもしれない。駅員さんに聞くと、上越線は完全にストップしてると言われた。だめだ、特急に乗るしかなくなった。特急の指定席を抑えて、高崎までの自由席も買った。新幹線とセットだと安くなるらしかった。ホームで待っていると、アナウンスが入った。「先程東京方面のお客様には特急北越号をお勧めしましたが、長野への高速バスの準備ができましたので、そちらを利用してください。」、ん?長野に行く方が早いのか?駅員に、特急料金を払い戻してからバスに乗れないかと訪ねると、特急券がないとダメだという。それだとトイレのある北越の方がよさそうな気がする。ここで一つの案が浮かんだ。長野新幹線ならアリかも。長野新幹線は仕事で一度乗ったが、酒盛りをしてたので景色が記憶になかった。腹は大丈夫そうだったので、バスで長野に行くことにした。バスに乗ろうとしたら、満員でタクシーに回された。トイレを考えるとタクシーの方が歓迎だった。タクシーを待つ間、駅員が言うには、特急は柏崎までで運転を終了したらしかった。つまり、新幹線に接続する長岡には行けなかったらしい。結局バス以外では直江津を脱出できなかったわけだ。
 13時15分頃、見知らぬ人どうし3人でタクシーに乗った。運転手さんは「高速も止まっているよ」と言った。よーくよく考えれば、長野行きの各駅停車のバスに乗るのが正解だったということか。そんなのわかるか!思いがけずタクシーでの長距離ドライブとなった。雪国でのドライブ経験は初めてじゃないだろうか。滅多にないことなのでこれはこれで楽しくなった。アスファルトの上まで雪でボコボコで、車は揺れまくった。道路サイドは除雪した雪で壁になっていた。吹雪いていて、視界に入るもののどれも白かった。急に大渋滞に巻き込まれてぴくりとも動かなくなった。前の車の人が出てきて立ちションを始めた。うちらの運転手さんも立ちションし始めた。もしかするとこのまま腹が痛くなったらと考えたら、いつもの不安感が立ち上がってきた。できることは気にしないか寝ることだけだった。渋滞の原因はどうやら前でトラックがチェーンをつけているようだった。他にも前のトラックが上り坂を上れずに微妙に下がってきたりした。道路の脇にチェーン装着場のある意味がわかった!除雪車もあちこちで見た。思っていたよりも除雪車って多いようだ。妙高高原までで2時間ちょっともかかった。そこからは高速に乗れた。雪国の高速はアスファルトに秘密があるのか路面に雪はなかった。おかげで快適に飛ばすことができた。昨日通った信州中野や小布施を過ぎたとき運転手さんが言った。「行き過ぎた?」、そのまま屋代まで行ってしまった。運転手さんはプロ意識からかメーターを回送にした。JR持ちなんだからそこまでしなくても。因みに3万円くらいだった。運転手さんは信号待ちを利用して3回前の車の人に道を聞いていた。タクシーの運転手さんが道を聞いてるシーンはある意味でシュールだった。長野駅の到着は17時、長野新幹線の景色を楽しむには日が落ちていた。新幹線ではビールを飲みながら過ごした。
 今回は変な旅行だった。松本電鉄長野電鉄を制覇するまではよかったが、当初目的の飯山線に乗れずに雪のドライブになってしまった。でも、淡々としていた。旅自体が目的だから、何が起きてもそれはそれ。また行けばいいかと軽く考えていた。まだまだ行きたいところはあるので、どんどん行くつもりだ。