びーの独り言

どこいくの?どっか。

統計的検定・推定

統計的検定・推定 (QC入門講座)

統計的検定・推定 (QC入門講座)

 以前読んでたQCのシリーズ。1回チャレンジしたが、途中で挫折。この他にも挫折してそのままになってる本があるので、再チャレンジして読破していこうと思っている。
 元々の動機は、以前につきあった最悪の顧客から「信頼度95%の・・・」「統計学的に有意かどうか・・・」とか言われて、全く意味がわからなかったので。前々からデータバラツキには興味があった。ただ、ハードルが高いような気がして。研究所でも話題になることはまずない。むしろ文系の方がよく使ってるのかも。友人Sも勉強してた。
 内容について大雑把に書くと、私たちがデータを扱うときにはほとんどの場合「1」とか「2」とかいうように「点」で扱う。統計学ではデータを「点」ではなくバラツキを持っているという前提に立ち「区間」として扱う。例えば、「3〜9の間に95%の確率で存在する」と表現する。では「区間」をどのように決定するのかというと、今ここに全体の集まりすなわち母集団があるとする。母集団からサンプルを抜き取り、サンプルのバラツキsから母集団のバラツキσを推定する。バラツキσがわかれば「区間」も推定できる。推定の方法としてはt、χ^2、F、二項、ポアソン分布とかに従う。
 統計学の知識がどこまで必要かと言うと、知らなくても生きていけるというのが答えである。私たちがデータバラツキを扱うとき、統計学で扱えば絶対に正しいなんて言い切れるわけでもなく、最後は直感に頼るのである!ただ、顧客が統計学の知識を求めてきたときや、書物に統計学の話が出てきたときにさっぱり対応できない。そのためのスキルとして身につけておきたいということである。
 こういう本は理解しづらいという特徴がある。一つわからないところが出ると昔のRPGよろしく手詰まりになる。誰かの助けがあればとても嬉しいのだが・・・。「マンガでわかる統計学」という本もあって、むしろそっちから入る方がいいのかもしれない。実はこの本の前にも1冊失敗していたり。
 この本は見た目の堅いイメージとは違って、例題が豊富で考えればなんとか理解できる。読後の満足感はかなり大きかった。式の意味を完全に理解することまでは難しいが、すぐにも実践できそうであるのが親切。統計学のお勉強をしたいのならお勧めの一冊。