びーの独り言

どこいくの?どっか。

2007/03/24(土)「続き」

 どこか一つ良くすれば、どこか一つ悪くなる。会社において、顧客要求に従い新しいことを始めるとなると、偉い人は下にやらそうとする。そして一番下には逃げ場がない。キャパがいっぱいになってしまうと、身体を壊すか、頭がおかしくなるか、反発するか、転職するか、どれも社会的に殺されるようなもんだ。悪いことしなくても、暴走車に轢かれて死ぬこともある。不条理だと叫んでも、それが人生。会社において巻き込まれる状況も風が吹くかどうかである。
 今までは終身雇用という保証があったから、若い人は頑張って耐えてきた。だが、これからはそんな保証なんてない。年金だってもらえるかどうかわからない。下っぱも知恵をつけないと路頭に迷いかねない。そもそも、歴史は下剋上を繰り返してきた。常に支配する側とされる側の戦い、世代間闘争だった。イノベーションとは戦いの歴史でもある。天動説が受け入れられなかったのが良い例だ。
 経済の発展を支えているのは技術である。どんどん技術が生まれていくから発展がある。しかし、発展が永遠に続くとは思えない。いずれ要求とコストが合わなくなるだろう。最後には人間ということが境界条件になる。技術を支えているのも化石エネルギーだったりする。新エネルギーへの転換が進まないとマズイかもしれない。既に、地球温暖化などの弊害が出ている。また、原子力技術も平和利用の他に戦争の道具としての使い道がある。これもまた諸刃の剣だ。
 全て二面性と平衡で説明できる。上り坂と下り坂の数は同じだし、平衡を動かすとどこかに影響が出る。状況を改善するためには、新しいことをするしかない。ただ、ある程度のリスクをともなう。いわゆる切り替えコストってやつだ。過去の成功体験は先入観になる。新しい時代にはこの先入観が一番の敵かもしれない。人生は不条理で、努力をしたって報われるかどうかなんてわからない。けれど、できることをコツコツやる以外にない。私は自分の天運を信じている。きっとうまくいく。