びーの独り言

どこいくの?どっか。

2006/11/05(日)「信楽ラン」

 来週の栗東ハーフに備えて、少し長い距離を行くことにした。で、前からやりたかった企画、信楽を目指して走った。約15kmの道程。1年くらい前に車で走った覚えはあるが、ほとんどが山道の印象。地図で見てもずっと山だ。昼間のジョグは記憶にないくらい久々。景色を楽しむなら昼間だが、あまり得意ではない。まず、暑い。今日も21℃。暑いと調子でない。それから、昼間はスピード感がない。遅くなった気がする。それから、関係あるかどうかわからないが、眩しいのは駄目みたいだし、首の後が暑くなるのもNGみたい。
 自宅から国道307号線を信楽方面へ。歩道がない!車道の端っこ、白線の外側のわずかなスペースを走る。ずっと山、そして思った以上に強烈な上り坂。しかも長い。開始15分で両足のふくらはぎ外側がパンパン。ついに立ち止まってしまった。それでも容赦ない上りは続く。苦しい戦い。走ったり歩いたり。下りに転じてからはなんとかペースを作ることができた。
 途中、信楽高原鉄道(SKR)の列車衝突事故現場の横を通った。見通しの悪いカーブだった。あの事故はJR西が悪いような印象があるが、実はSKR側に大きな過失があったと聞いたことがある。もともと関西の赤字ローカル線筆頭であっただけに、あの事故が致命傷になるかと思った覚えがある。大正時代の認可では貴生川から信楽を経由して京都南部を繋ぐという計画だった。もし、京都側からのアプローチがあれば、違った運命をたどったのかもしれない。今でもその計画を実現しようとする動きがあるみたいだが、モータリゼーションの流れの中では、もはや焼け石に水だろう。
 狭い国道の端を我慢の走り。アップダウンが多くてキツかった。止まったことに対するショックも大きくて、こんなんで来週ハーフなんて大丈夫なのか、つくばマラソンも大丈夫なのか、なんて考えていた。そのうちに店が増えてきて、たぬきの焼き物も増えてきた。観光客もそこそこいた。そんな中をどたどた走って行った。ようやく信楽駅にたどりついたときには、全身びっしょり。腹は減るし、喉も渇いた。心地よくはなく、達成感もなかった。ただただきつかった。
 信楽駅からはおそらく最初で最後であろうSKRに乗車。緑色の塗装。2両編成。別々の車両が繋がっていた。200系は青いロングシート、300系は赤いクロスシート。単線非電化。ディーゼルエンジン独特の音。まるでバス。観光客ばっかりだが、そこそこ混んでいた。汗びっしょりで場違いな格好したおっさんが独り。家族連れに囲まれて恥ずかしかったりw。やがて列車は出発。平地と山の境目を控えめに、しかし力強く進んでいった。ほとんどが緑に囲まれて木しか見えない。凄かったのは、紫香楽宮跡から貴生川の間。スンゲー山の中、高原鉄道どころかほとんど林鉄。森の中をずっと掘割が続いてた。鉄道ってやつは勾配に弱い。だから勾配がつかないように山を削って道を拓く。山を抜けると平地に出たが、今度は高い突堤だった。勾配差がつかないように突堤で高さを稼いだのだろう。貴生川駅まではわずか25分。でも、それ以上の時間に感じられた。
 ジョグ+列車の抱き合わせは意外に面白いなあ。まだまだ続くよ。