びーの独り言

どこいくの?どっか。

2010/12/27(月)年休「旅行5」

 0750に目覚ましをセットしてたら0740に大学友人Sからのメールで目が覚めた。色んなルーティングをしたが、接続が悪いので眠る時間があったりする。都城―宮崎―宮崎空港―宮崎―志布志→垂水港→桜島口→旬彩館前。
 都城と宮崎の間の日豊本線は3年前にも乗車済み。それまで日豊本線は幹線だと思っていたが、どちらかと言えばローカル線だということがわかった。そう思わせたのが、この区間の山越えで、けなげにもぶるぶる唸りながら強烈な山の中を進んでいった。宮崎駅のロータリーにはフェニックスが植えられ南国ムードを演出していた。
 宮崎からは宮崎空港線。次の南宮崎日豊本線、その次の田吉日南線と分岐する。田吉分岐後左にカーブして高架になった。既に空港が見えていた。わずか10分の乗車時間。宮崎空港駅にも当然フェニックスが植えられていた。
 日南線は宮崎から南に伸びて志布志まで繋がっている。かつては志布志から鹿児島方面や都城に繋がっていたが、廃止となってしまい、90kmにもわたる盲腸線になってしまった。車両は1両、ゴトゴトと南へ下っていった。宮崎の駅弁「上等椎茸めし」を食べた。2段になってて食べにくいが、味は普通かな。椎茸は炊き込みご飯の上にのっていた。もっと他の椎茸料理があってもよかったかな。日南線は山を走ったり海が見えたり、乗ってて飽きなかった。南房総牟岐線のイメージ、南の方はどこも同じなんかなw。油津より南は寂しい感じだった。なんで廃止にならないのかと思ったら終点志布志はかなり大きな港町だった。
 盲腸線を戻るのは芸がない。廃線になった区間にはたいがい代替バスが走っている。乗り換え時間がなくて、急いでバス停を探したが、タクシーしかいない。観光案内所で聞くと少し離れたとこにあった。聞かないとわからなかっただろう。すぐに高校生が数人乗ってきた。そう言えば今日は平日だった。バスが国道の橋を渡るとき何百mか海寄りにガーター橋が見えた。廃線になった大隅線の残骸だろう。前後に突堤が伸びて草むしていた。一方、国道には、バンバン車が走っていた。これがモータリーゼーションだな。大隅半島を横断したところの鹿屋は大きな町だった。wikiによれば、人口10万人。鹿児島市内に行くには鉄道よりフェリーを使うようだ。これでは鉄道は要らないわけだ。鹿屋からは海沿いになった。海はきれいだったが、山側に廃線跡がちらちら見える方が気になった。
 垂水港で乗り換え。ここからフェリーで鹿児島に渡れるが、さらにバスを乗り継いだ。目の前に桜島が見えてきた。ちょっと霞んでると思ったが、近くになると山頂は雪を被っており噴煙が上がっているのが見えた。桜島口で下車。山の中のバス停で降りたのは私だけ。歩道は灰まみれで真っ黒。桜島に来たと実感。
 初めてのバス3回乗り継ぎ。乗客は私だけ。桜島を5時の方角から9時の方角へ時計回り。結構人の営みがあって車の往来も多い。桜島港手前の旬彩館前に到着。桜島港から鹿児島港までフェリーで15分なので、当初鹿児島に泊まるつもりだったが、今日はここでおしまい。
 「桜島YH」、とほ宿がなければユースホステルがあるじゃないか。実はユースホステルのことなんて微塵も考えてもいなかったのだが、偶然に見つけてしまった。私の旅には今までユースホステルという選択肢はなかった。鉄道旅行との相性が悪いようなイメージがあった。会員に入っていないことがさらに敬遠する理由となった。極めつけは、旅人との交流があるかもということを知らなかった。桜島YHは非会員でも関係ないとのことだった。だったら一度行ってみないと。
 到着は1700。1泊2食で3800円。安い。でも、受付の男が超感じ悪くて失敗だと思った。誰も泊まってなさそうだし、奥から外人女性の英語と複数の子供の声がする。食堂は洗濯物が投げ出されて生活臭にあふれてる。受付の男は大音量でジャズを流し始めた。なんじゃこりゃ。
 ヤな気分のまま走りに行った。対岸の鹿児島市街が光っていて夜景がとてもきれいだった。本当にきれいだった。遊歩道が整備されていてそれ沿いに走った。遊歩道と言っても誰も歩いてなかった。遊歩道の周りには溶岩がゴロゴロしていた。5km。
 ユースの温泉は茶色で温泉ぽかったが、ぬるかった。シャワーは完全に水だった。このユースには本当にがっかりしていた。食事を呼びに来たのはあの男だった。先におじさんと若い女性が同じテーブルで話していた。男はわざわざその2人と違うテーブルに夕食をセットした。何すんねん(怒)。2人の旅トークを横で聞きながら、どうやったら会話に参加できるか考えた。食事だけはボリュームがあってすごくおいしかった。そのうち女性が声をかけてくれ、芋焼酎で宴会になった。それまでの悪いイメージは完全に吹き飛んだ。旅トークは最高に盛り上がった。おじさんは飲み過ぎて途中で退席。楽しかったんだろうな。代わりに別のおじさんが参加。19時に始まり24時を越えた。これが旅の楽しみだ。