「問題解決」ができる人できない人

「問題解決」ができる人できない人―どんな状況にも使える仕事の技術! (知的生きかた文庫)

　例によって軽い気分で手にしてみた。なんか一つでも勉強になればもうけものだ。
　解決する問題を把握することは大切である。問題解決ができる人は正しく問題を把握できる人である。大きな問題を一気に考えると大変だが、問題を細分化して考えると出来そうな気分になる。至極当然と思われることがツラツラと書かれていたが、本文の内容とは少し違う部分でときどき魅かれる部分があった。例えば、松下幸之助の言葉、「これ、一つひとつ解決すれば、全部財産に変わるんやで。欠陥は宝や。欠陥のない会社なんて、一つもあれへんで。松下しかりや。でもな、現実は容認しなければいかんよ。現実は否定してはいかん。だからと言って是認してもいかん。容認すればあるがままの素直な状態になるんや。それをそのまま受け入れると、物事の本質が見えてくる。本質が見えてくれば、どういうことをすればいいかがわかるというわけや。」。そのとおりですわ。
　急いで書き下ろした本だから、まとまりに欠ける内容になっている。けれど、この作者のいうことにはきらり光るものを感じる。一応名前を覚えておこうか。