びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/02/13(日)「明日香」

 起床は7時。今日はよく眠れた。遠くで起床ラッパ。部屋変わった?7時半朝食。すると、テーブルの隣にソロの女性が座った。食事を食べ終わって部屋に戻る時に話しかけられた。
 この人は明日香が好きで何度も来られているそう。あまりにマニアックなのでたじたじだった。いやー、凄い人はいるんだなあ。こういう話ができる人を探してたので、9時のチェックアウトの時に連絡先を聞こうと思ったら、向こうから先に名刺をもらった。その人はそのまま予約していたタクシーで去っていった。
 そこからは宿のおばさんとずっと話した。笑顔が素敵だった。話し方が仮想妹に似てるんだよなあ。話してたら楽しくて、観光なんてどうでもよかった。凄い元気が出てきた。再会を約束して、12時前に出発。雨が降っていた。
 12時過ぎにキトラ古墳キトラ古墳では高松塚古墳に続いて石室に描かれている壁画が見つかった。古墳はUFOの形をした見事な円墳だった。
 四神の館。入口の自動ドアの前で女性の親子が待っていた。キトラ古墳では事前予約制で壁画を公開していた。かなり前から予約して抽選するので私は諦めていた。もしかして、お二人はそれに並んでいる?優しい娘さんが「1220からです。当日でもいけるみたいですよ。今の時間空いてるみたいです」とわざわざ調べてくれた。電話してみると「入り口で聞いてみてください」と言われた。入口から入って受付で聞くと、当日の空きがあった。思いがけず、壁画を見る機会に恵まれた。
 壁画の公開は、物々しい雰囲気で行われた。親子と私とあと2人で別室へ。石室の四方向には四神である玄武、白虎、朱雀、青龍が描かれていたが、公開は北壁の玄武のみだった。玄武には亀と蛇がはっきりと描かれていた。その下には獣頭人身の十二支で、子、丑、亥が描かれているらしいのだが、ほとんど見えなかった。
 続いてプラネタリウムキトラ古墳の天井には天蓋図が描かれていた。円の中に星座が描かれていた。円は何本かあった。内側の円は内規といい、北の空で地平線に沈まない部分を表す。外の円は外規といい、南の空で地平線に上がって来ない部分を指す。内規と外規の間に赤道の円があり、赤道とはずれたところに太陽の通り道である黄道がある。黄道には中国の星座の二十八宿が並び、これを四方向に分け、そこを四神である玄武、白虎、朱雀、青龍が守っている。これはすごく勉強になった。
 常設展示も気合いが入っていた。まさか高松塚古墳よりも気合いが入っているなんて(だから前回行ってないし)。壁画の描かれている漆喰の剥がし方とかかなり充実した内容だった。
 14時前に万葉文化館。そしてCURRYON。今日はカツカレーにした。ほとんどプレミアム明日香野菜カレーと一緒だった(おいしかった)。
 前回、ガイドしてくれた人を探した。ガイドの人がいる机のところには昨日の女性と男性がいた。女性に聞いてみたけど、「今、研修やってるからそっちじゃないかな」と言われた。それで「この人が一番詳しいですよ」と男性を紹介されて、思いがけずガイドしてもらうことになった。
 ガイドしてもらうと言っても、1か月前と昨日見たばかりだし、と思ったが、始まってみると新しいことだらけで、またまた楽しかった。途中で団体さんがやってきた。なんだろうと思ったら、ボランティアガイドの研修で、40人くらいいるとのこと。まさかそんなにいるとは!これではこないだのおじさんのことを聞いてもわからないわけだ。こないだのおじさんは見つけられなかったけど、新しいおじさんと話すことができてとても楽しかった。40人もいるんだったら、ずっと楽しめそう。
 16時前、ちょっと早いけど帰ることにした。20時過ぎに石部に到着、そのままマクドナルドへ。
 今日はひたすら人の交流を楽しんだ。人は疲れたら明日香に来ると聞いたが、田舎の風景と人の暖かさに触れたら、忘れてたものを思い出すのかもしれない。私も落ち込んでばかりいないで、人に元気を与えるようにならなければ。