びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/04/07(金)年休「堺」

 7時、起床。東横イン伊丹空港。外出するのがイヤなくらい雨が降っていた。行こうと思ってたとこは悉くやってなかった。一日中マンガを読んでてもいいんじゃないかと思ったが、ここまで来てそれはないのではないかと。雨の影響が少なそうな箱物に行くことにした。840の送迎バスで出発。
 蛍池から阪急で梅田。まだ通勤時間帯なのか混んでいた。JR大阪から紀州路快速に乗った。すると会社から電話が。一旦切って、次の停車駅の大正で下車。メンテの業者が来たらしかった。まったく聞いてないんだが?今日はおばさんもいなかった。おばさんがやらかしたな?
 ホームにいると天王寺方面と書かれた電車が来た。後ろにいたおばあさんに聞かれた。「桃谷行きます?」「行きます」。私は紀州路快速に乗りたいので普通電車はスルーした。しばらくして別のおじさんに「こっち大阪行きます?」「向かいのホームですよ」と答えたけど、厳密にはYesだよなwww。再び紀州路快速に乗り、堺市乗り換えで百舌鳥駅まで。百舌鳥駅は小さな駅だった。さすが阪和線クオリティ。
 堺市博物館を目指した。博物館は仁徳天皇陵の近くにあった。駅から海側に行くと、早速古墳の案内板が出てきた。樹木の生えた小さな山。普通にその辺にあるなあ。これは仁徳天皇陵の陪塚だった。陪塚とは付属のお墓のことである。明日香でも陪塚のある古墳があったけど、それが普通なのかな?
 歩いていくと、右側の先には仁徳天皇陵になっていた。遠目にはただの林にしか見えなかった。左側は大仙公園になっていて、博物館は公園の中にあった。
 10時過ぎ、堺市博物館。堺は近すぎて今までスルーしていたが、大阪文化圏とは異なっていて、観光の対象になると思っていた。そこに百舌鳥古市古墳群世界遺産登録されたので、余計に興味をそそられた。
 平日で土砂降りだからお客はほとんどいなかった。無料のボランティアガイドさんを頼むことができた。ガイドは初老のおじさんだった。ガイドの当たりかハズレは大きい。おじさんは「どこから来ました?」「千葉からです」「千葉も古墳多いんですよ」といきなり力量を見せてきた。この人はいけると思った。そっからは実に楽しいトークとなった。こういう人とはなんでも話せるんだよなあ。趣味のサークルに入ってるみたいだからなおさら強そうだった。私もそういうのに入った方がいいのかなあ。
 備忘録。古墳時代の書物は残されてないので、古墳のことはほとんどわからないし、埋葬者もわからない。堺は砂浜が多くて港のことはよくわかっていない。沖合いに停泊して、小舟で上陸したと思われた。火縄銃が種子島から堺に伝わったのは、直接か根来経由か二説ある。火縄銃は鍛造で作っている。底のネジを作るのがたいへんだった。
 昼におじさんと別れた後は最初から展示を見直した。驚くべきことにおじさんの説明は実にポイントを捉えていた。なかなか凄い人だった。プロ?
 15時、古墳前カフェいろは。こふんバーガー1450円。高い!ガイドのおじさんが勧めないわけだ。やってきたハンバーガーは串が刺さっていて本格的なアメリカンだった。後はポテトとドリンク。よく見ると木製の皿が前方後円墳の形だった。それから店員さんの黒Tシャツのプリントが前方後円墳。この店はやたらオシャレだったけど、根本的に勘違いしてるような?古墳は神聖なお墓なんだから、どうやったら対極にあるようなアメリカンなハンバーガーに行き着くのか?
 1640、百舌鳥古墳群ビジターセンター。あまりビジターセンターにいい思いをしたことはないのだが、ここもまた少しだけの展示。雨じゃなければ自転車を借りるのだが。
 市役所から仁徳天皇陵が俯瞰できそうなのでタクシーを探した。すると、ビジターセンターの前にタクシー乗り場があった。1650、タクシー。おっちゃんといろいろ話した。920円。
 16時、堺市役所。21階。
すると展示があった。「さいとう・たかを劇画の世界」。凄いのやってるなあ。これは絶対に楽しいやつだ。堺出身ということは知らなかった。さいとう・たかをと言えば「ゴルゴ13」。ハードボイルドと言うよりも新感覚ギャグ漫画であった。展示に貼られたコマにも、カーチェイスから海の中や果ては宇宙まで出て来て、めちゃくちゃだった。そして、やけにカッコつけた台詞が痛々しい。そんな奴いねえよと突っ込みたくなる愛すべきキャラクター。これからも続くのかな?
 仁徳天皇陵は説明がなければわからないような、緑の細長いなだらかな山だった。よく写真にあるような鍵穴みたいな形ではなかった。大仙公園の中にタワーがあるのに気づいた。もしかしたらあそこからの方がよく見えたのかも?
 市役所からすぐが南海高野線堺東駅だった。1710、堺東駅から南海高野線新今宮駅大阪環状線大阪駅まで。今日も「ますのすし」をゲット!阪急で蛍池まで。1840の送迎バス。1845、東横イン伊丹空港に戻った。
 一日中土砂降りの雨だったが、いろいろ楽しかった。堺は千利休与謝野晶子もいるし、結構面白そうだ。また古墳では岡山、高槻、埼玉も熱そう。思いがけず次に繋がる一日となった。犬も歩けば棒に当たるですな。