びーの独り言

どこいくの?どっか。

舟を編む

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 軽い本が読みたくて池袋の三省堂で買った。一時期話題になった本。当時辞書を作るというモチーフから敬遠していた。「プロジェクトX」の広辞苑を作る話をパクってると思ったからだ。
 実際は全然違う話だった。とても読みやすかったが、ものすごく軽くて現実感があまりになくて。中高生向けに書かれたファンタジーみたいな印象。実際女性ファッション紙に連載してた模様。軽い本が読みたいと思ってたけど、ここまで徹底的に軽いとは。直木賞作家の著者はいつもこんなに軽いノリなのだろうか?池井戸さんみたいな適当な重さも欲しいなあ。
 うちの営業が出てきて思わず笑った。そんな熱い奴いないって。ましてや質感を言語化云々なんて語ってるの聞いたことないから。小説に描かれてるのは夢の世界。現実には魑魅魍魎しかいないから。