びーの独り言

どこいくの?どっか。

2012/03/19(月)年休「旅行3」

 乗り鉄の朝は早い。0500起床、テレビでは、気温マイナス5℃、天気は雪と言っていた。3月とは言えさすが北海道だ。函館0600に乗って長万部から折り返そうとしたが、目当ての駅弁が0630からということがわかり、もう一つの目当てであるいかめしも森駅の停車時間がなかったので買えない恐れがあった。次の0817に乗れば、確実に駅弁2つをゲットできるが、森から長万部は捨てなきゃいけない。乗り鉄と食い倒れの二択となったが、今の私は食い気に勝てるわけもなく0817を選択。だったらチェックアウトするんじゃなかったと後悔。函館駅の椅子でずっとたたずんでいた。駅弁屋が開くと同時に「鰊みがき弁当」を購入。大ぶりの鰊と数の子が入っており期待通りのおいしさだった。外はずっと雪が降っていた。私はここの駅舎が好きである。写真を撮ろうとして外に出たら思いっきりコケた。この旅行ではとことんついてないのかもしれない。それならいっそ悪いものが全部出て欲しいと思った。
 函館―(駒ヶ岳)―森―八雲―(渡島砂原)―函館―木古内蟹田―青森。
 0817長万部行きに乗り森へ向かった。雪が眩しくてうっかり寝てしまったら、狙っていた渡島大野を見逃し、既に大沼付近だった。小沼がまるでシミ一つない雪原のようでバックには雄大駒ヶ岳。このあたりは夏がいいと言われるが、冬の方が北海道らしくていいと思った。
 0945森駅到着。いかめしを買って折り返しを135分待つ予定だった。普通列車を降りると、他の乗客もぞろぞろ降りてきた。意外にも30分待ちだったようだ。いかめしは10時に入荷したので無事ゲットできた。折り返しの電車は135分待ちだと思っていたが、駅の時刻表を見ると早いのがあることがわかった。でも、予定を組み直すのが面倒だったのと135分も待つのがイヤになってきたので、一旦降りた普通列車で八雲まで北上することにした。だったら森で席を空けなくてよかったのに。やはり携帯の検索では限界がある。今さらだけど時刻表は必須アイテムだなあ。
 八雲までは海沿いに進んだ。夏の海の抜けるような青さも素晴らしいが、冬のどんよりとした海の色も趣があった。違う季節に来ると二度おいしい。北上してよかったと思った。
 帰りは見逃した渡島大野を見た。渡島大野は新幹線の新函館駅になる予定。建設中の高架が何もない雪原をまっすぐに貫いていた。新幹線を敷設する目的より公共事業による雇用創出の方がメインのような。
 そのあとまさか五稜郭駅木古内行きに接続してるとは。修正不能だから函館での90分待ちを受け入れた。今回の旅行はこんなんばっかりでほんと鬱になりそう。
 函館では駅弁を狙っていたが、売り切れていた。仕方なく朝市で海鮮丼を食べた。同じような店ばかりで何が違うのかわからなかった。昔はトッピングを選べたと思うのだが、そういう便利な店はなさそうに見えた。「茶夢」という店で五色丼を食べた。青森よりはおいしく感じたのはどうしてだろうか?
 函館駅の土産物屋で驚いたことに帯広「柳月」の三方六を見つけた。一昨年の夏に「ワインの国」でいただいたバームクーヘンだ。コバへのお土産に買ってみた。
 津軽海峡を渡るのに帰りは蟹田で98分待ちとなった。駅の時刻表で明日からの予定を確認してたら、行く予定だった三陸鉄道北リアス線の不通区間には代行バスは走ってなさそうだということに気づいた。それだったら函館でもう一泊していたのに。明日からの時間の余りっぷりも酷すぎた。日常を忘れたいから旅行してるのに早く帰るのは馬鹿すぎる。でも、特に行きたいところがない。自分の行き先を見失い、居場所がどこにもないような気がした。旅行をしてるにも関わらず頭が変になりそうだった。
 青森は強烈に吹雪いており巻いているという表現がぴったりだった。傘はまったく意味がなく、さしている人は誰もいなかった。いつもの「東横イン」。フロントで強く推された「大もりや」に行った。カウンターが充実した海鮮中心の居酒屋。料理がとてもおいしくて、特にトマトスライスの上に赤身の寿司が絶品。また何よりおじさんとおばさんが優しかった。青森は今まで鬼門だったが、これからは楽しみになりそうだ。