びーの独り言

どこいくの?どっか。

2011/01/28(金)半休「血液」

 午後から骨髄検査の結果を聞きに行った。なんともないだろうから気楽なもんだった。こないだ採ったばかりだが、採血があった。ちょっと太ったからどうだろうかと思った。針が刺されるのは何度やってもイヤだ。採血の結果が出るまでの1時間は最近「満天星」という洋食屋で昼飯を食べている。1時間後に戻るとちょうど一番最初の診察だった。こないだ少し値が変化してた血液は元の値に近づいて問題ないとのことだった。骨髄について写真を見せられた。「この部分が線維化してる恐れがあります」・・・これがイヤな結果だということはすぐにわかった。線維化するとマズイことはネットで知っていた。写真を見ても素人にはよくわからなかったが、言われてみれば、線維化してるようにも見えた。先生は文献のコピーを見せてくれながら続けた。「自覚症状がなく、3つの判定は大丈夫なので、すぐにどうこうというのはありません。中央値で10年生きられます。中央値だから短いかもしれないし長いかもしれません。」、えっ?たった10年?自分に残された時間はたったそんだけ?冷静というよりは、感情がついてこなかった。ドラマではそういうシーンがあるけど、俺のこと言ってるの、みたいな。「すぐ骨髄移植をする必要はありませんが、準備をしておいた方がいいでしょう。兄弟の方はいますか。」、骨髄移植という言葉が自分に突きつけられるとは思わなかった。でも、リアルにそう言われている。ここで犬猿の仲のあいつが出てくるとは。血が繋がってるだけで二度と関係ないと思っていたのに。よりによってあいつが俺の運命を握っているのか。「弟がいるけど、多分無理ですね」と答えた。弟の問題は厄介なのだが、それ以前に私は何のために生き延びるのだろうか?ここにきて生きるということに真剣に向かいあっていなかったような気がした。どこかでなんとかなると思ってたが、もはや自由にできる時間はそんなにないらしい。結婚するとかそんなレベルを通り越えて欠陥品になってしまった。誰かに迷惑をかけなくてよかったかもしれないけど、独り身が入院すると身の回りの世話はどうすれはいいんだろうか?そこがとても気になった。とりあえず現状を把握するためにCTと白血球の型を調べることになった。こないだと同じことを聞いてみた。「日常生活で気をつけることはありますか」「ありません」。先生にもらった文献を見た。専門用語が多く途中から意味がわからなくなった。死ぬ確率がいろいろ書かれているのはわかった。10万人に1人の病気か。ネタにしても、笑ってもらえそうにないなあ。帰り際に白血球の型を調べるために採血をした。針に刺されてチクッとしたけど、痛いのは生きてる証拠なんだよな。
 すっかり暗い気分になってしまったが、よく考えれば、必ず死ぬわけではなかった。この病気は白血病の親戚。白血病は血液の癌だけど、転移の心配はない。骨髄移植すれば、完治する可能性がある。骨髄移植でも死ぬケースがあるから、症状が悪化していないのに移植することはない。もうこうなったらなるべく悪化しないように祈ることしかできない。これからは悔いのないように時間を大切にして生きなきゃいけないなあ。
 今度結婚するSさんが飲みたいと言うので、豊洲で一番うまいという居酒屋「山本」に行った。「山本」はいつも話題だったけど、17時にダッシュしなきゃいけないので行ったことがなかった。17時の開店と同時に入った。18時にSさんが来た。19時半ごろ隊長が来た。Sさんを祝福しなきゃいけないが、病気の話をした。そんなことを言って何の得にもならないのに。久々にカラオケに行った。SHOGUNの「男達のメロディー」を歌ったら「運が悪けりゃ死ぬだけさ」ってシャレにならないな。