びーの独り言

どこいくの?どっか。

2010/12/26(日)「旅行4」

 起床は少し遅めの0627。完全に二日酔いだった。雨が降っていて少し暖かかったが、今日は眺望を楽しむつもりなので寒くても晴れて欲しかった。これから先の南九州ではルーティングにとても迷った。JR九州はあまり接続が良くないのだ。熊本―八代―人吉―湯前―人吉―吉松―都城
 八代からは肥薩線。3年前の冬にも乗っている。肥薩線は私の心の中に強烈な印象を残した。肥薩線は人吉までの川線と人吉から隼人の山線に分かれる。後述する山線はとても有名だが、私は川線も好きだ。川線は険しい山の間を流れる球磨川に沿って、わずかなスペースを綱渡りのように進んでいく。川線の起点である八代に着くと「いさぶろう号」の車両が停まっていた。これは山線を走る観光列車であるが、普通列車として人吉まで回送される。ラッキーだ。そういや3年前もそうだったなあ。車内は閑散としていた。同業者もいなさそうだった。出発すると線路はすぐに球磨川に取りついた。急角度の山が球磨川に落ち込み、球磨川はエメラルドグリーンの水をたたえていた。霧が立っていてとても幻想的。途中に駅はあったが、ほとんど家はなかった。昔はこんなところにでも無理に通す必要があったのだろうが、今の状況じゃ大赤字必死ではないのか。並行する道路も頼りなかった。この経路はすっかり寂れている。
 険しい球磨川の先には盆地が待っていた。人吉に到着。3年前には好印象を持った。静かで風情がある。誰も歩いてないけど、過疎化が進む町とは違って強さを感じさせた。人吉はほとんどのモノを自給自足できると聞いたことがある。住み良い町なのかもしれない。
 1時間の待ち時間を利用して青井阿蘇神社に行った。駅から歩いて5分のところに国宝?3年前は見落としていた。実は国宝指定は2年前だったり。茅葺きの神殿などが国宝で造りが珍しいそうなのだが、何が凄いのかよくわからなかった。
 人吉からは旧国鉄湯前線くま川鉄道に乗った。3年前は頑張ったら乗れたのだが、眠くてパス。おかげで3年間ずっと気がかりだったり。くま川鉄道は人吉から盆地を横断して湯前を結んでいる。人吉まで肥薩線で来る人がいないのに、よく存続してるなあと思った。人吉駅で買った「栗めし」を食べた。3年前に感動した駅弁で今回もうまかった。これは本物だ。沿線はひたすら田んぼだった。静かで長閑な原風景が広がっていた。客はよくあるじいさんばあさんじゃなく、高校生ばかりだった。くま川鉄道肥薩線がなくてもローカル輸送でなんとかなってるように見えた。終点湯前も静かで長閑だった。
 再び人吉で1時間待ちになったので温泉に行った。人吉には外湯がたくさんある。神社のそばの人吉旅館で500円で入浴させてもらった。お湯は透明でぬめぬめしてた。すごく歴史のありそうな高級旅館だったので得した感があった。人吉にはまだまだ行ってないところがたくさんある。いつか泊まってゆっくり散策したいなあ。
 肥薩線に戻り山線に向かうため観光列車「いさぶろう号」に乗り込んだ。2回目なので大畑駅のループスイッチバックには興味は薄く、前回いい写真の撮れなかった日本三大車窓の一つである矢岳越えの撮影に関心があった。すぐに気づいたのだが、3年前より細かいサービスが充実していた。で、肝心の車窓だが、雪が降っていてホワイトアウトorz。どうも縁がない。同じく日本三大車窓姨捨駅の方がいい、と思っているむくいかもしれない。
 吉松駅で80分待ち。JR九州はわざとこういう運用にしているのか。もう少しなんとかならないものか。吉松からは吉都線。これも3年前に頑張らなかった線だ。霧島連山をのぞむえびの高原を横切って都城までを結んでいる。田んぼと雑木林ばかり。南に雲の隙間から霧島が見えるくらいか。
 宿泊は都城の「α―1」フロントにプールをさがしてもらったが、行けそうなところはなかった。寒いけど、走りに行った。いざ走れば、そんなに寒さは気にならなかった。ちょうど近くに遊歩道が整備されていた。そこを20分行ったとこで雨が降ってきたので折り返した。5.5kmくらいかな。
 鳥を食べに行くか迷っていたら、大学友人Sからのメールで「M1グランプリ」をやっているのを知った。終わってから出掛けようと思ったら、続けて始まった2時間ドラマにはまった。ネットでお勧めの店を見つけられなかったこと、昨日も飲んでること、鳥に特徴があるか、などを考えて遂に飲みに行かなかった。よく我慢したなあ。