ネカフェを出たのは8時半だった。当初乗り潰すつもりだったけど面倒になった。京都の紅葉が今年はとてもきれいだと聞いたがこれも面倒だった。
向かったのは大学だった。アポなしで突撃。わかっていたことだが、建物はすっかりきれいになっており昔の面影はほとんどなかった。廊下は真っ白で何にも置いてなかった。地震で濃硫酸がこぼれたことなど遠い昔のことのようだった。N先生はいなかったが、後輩Kが相手をしてくれた。10時から延々14時まで。Kとは学生時代にあまり話したイメージはないのだが、時間がお互いに同じ道を志した仲間の存在のありがたさを再認識させたのだろう。住んでる世界は違うのだが、話の感覚が合うのが不思議だった。年齢的に近いからなのかもしれない。そっからCX6に移動した。CX6はうちの分家的存在である。MさんとSさんに会った。特にSさんは卒業以来だから13年ぶり。とても懐かしかった。ここでも意気投合。何年経ってもここがベースなんだな。
雨が降っていたが、JRまで歩いた。大学とは違ってあまり変わってなかった。滋賀工場に行こうと思ったが、時間が遅くなった。後輩Oに電話したが、出なかった。予定を変更して尼崎の胃弱師匠にメールした。尼崎で待ったのだが、返事がなかった。ふといい案が浮かんで、阪神尼崎に移動した。
「グリル一平」、6年くらい前にNさんに誘われたバドミントンの帰りに寄った。それ以来すっかり忘れていたのだが、今年の夏、北海道で買った「とほ」の広告に出てて驚いた。旅人たちに聞いたらとても有名な場所のよう。これは行かないと。カウンターに座った。マスターは白いコックのスタイルで口ひげを蓄えていた。店の特徴と同じようにイタリア人ぽく見えた。忙しいみたいでなかなか話すきっかけがなかった。少し落ち着いた頃に声をかけられた。バドミントンととほ宿の話をすると、マスターの顔がすごく子供っぽい笑顔になった。すると「とほ」と「フリー」が出てきた。「フリー」の存在は知っていたが、見たのは初めてだった。喜んでいたら「あげますよ」言われてもっと喜んだ。「ぼちぼち」「カジカ」「麦」の話などで盛り上がった。ノートもあったので、書き込んだ。心は旅人になっていた。来てよかった。
胃弱師匠から連絡があり、21時半頃に阪神尼崎で待ち合わせた。既に腹一杯だったが、さらに飲んだり。情報交換してるうちに一平の話から旅の話になったり。わざわざ来ていただいて嬉しかった。23時半に別れた。
西宮のネカフェのつもりだったが、強烈に眠くなったので阪神尼崎にあった「東横イン」。風呂にも入りたかった。
