- 作者: J.A.シュンペーター,清成忠男
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本
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シュンペーター絡みの本を八重洲で探していて見つけた。シュンペーターの面白いところは、市場を静態的モデルで語っても不連続な発展は説明できないよ、ということで、だから動態的な視点を導入して創造的破壊−すなわちイノベーション−が必要なのだと説いた。これは直感的に理解できるし支持したい。
この本は4つの論文から構成されている。経済学の論文なんて読んだことがないので、どんなものか興味があった。既出「いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ」ではシュンペーターの主張がわかりやすく解説されてたが、論文はとてもわかりにくいとされていた。既出本の著者は経済学部の教授である。そんな人がわからない物を私が読んで理解できるわけもなかった。もし、既出本を読んでなかったら全くダメだっただろう。こういう論文ってどんな根拠で理屈をこねてるのだろうと思ったら、全く数字なんか出てこなかった。正直、哲学に近いし、へたしたら私の独り言とどこが違うのか(嘘)。
現象を言葉で記述しようとしてるだけの話。そんなものは一義的に決まるわけがない。あちこちでいろんなことが同時進行する。いつまでも平和な世の中にならないのは裏切りが有利だから。正しいことが時と場合で異なるように経済に関しても同じことが言えるのではないか?人間が人間である限り、人類の考えが発展することはない。そういうことはずっと昔から考えに考え抜かれていて、宗教という形に落とし込まれているさ。