びーの独り言

どこいくの?どっか。

2008/07/31(木)「廃刊」

 創刊以来ひいきにしてたヤングサンデーが廃刊になった。調べてみると創刊は高校1年の4月だった。あの頃、細野不二彦にはまってて、「さすがの猿飛」から「東京探偵団」を知って、少年ビッグコミックという雑誌があることを知った。少年ビッグコミックはそのままヤングサンデーになり、旧連載は打ち切り同然で終了した。特に野部利雄「ミューの伝説」が、ただのエロ漫画になったのにはびっくりした。
 ヤングサンデー創刊時には、原秀則冬物語」、細野不二彦「ママ」くらいしか目玉がなかった。しかし、あの問題作が登場。遊人「ANGEL」。どの成人雑誌よりもエロかった。この騒ぎは一部で社会問題となった。一体、どこに進もうとしてたのか心配してしまうような時期だった。
 とにかく日陰の存在だった。作品がマニアックであり、実験的だった。暴力シーン満載だったり、哲学的だったり、題材が新しかったり。やがてメジャーと思われていた原秀則でさえ打ち切りを繰り返すようになった。恋愛漫画なんてこの雑誌には似合わなかったわけだ。「レガッタ」も原秀則である。ボート漫画なんて実にヤングサンデーぽい切り口。やがて、「海猿」「Dr.コトー診療所」「クロサギ」など評価の高い作品が出てきた。そういう意味では地味ながらも面白くなってるかなと思っていたのだが。
 個人的には山田玲司絶望に効くクスリ」が超お気に入りだった。毎週木曜日になるたびにショックを受けていた。いくつかの哲学はこの漫画が教えてくれた。特に「やるやる言いながらやらない」というのはここで教わった。今回の廃刊にともない連載終了になったのが残念でならない。