びーの独り言

どこいくの?どっか。

非属の才能

非属の才能 (光文社新書)

非属の才能 (光文社新書)

 ヤングサンデーに連載していた「絶望に効く薬」の山田玲司氏の著作。私は漫画「絶望に効く薬」を毎回楽しみにしていた。連載が終わる頃にこの本が出版された。3年前、私は、漫画家が小説なんて、と思い、購入を見送った。今回、どうせならネタになる本ということで心がわり。
 2日で読んだ。トータルでは3回読んだ。励ましの力強い言葉が並んでいて、自信が出てくるようだ。著者は悩んでる人を励ましたいのだろう。はまる人はいるのかもしれない。私は結構面白いって思った。この本では延々と題名のモチーフについて語られている。いろんな角度から同じことを言っている。著者が文章でも表情力豊かということを知った。まるで「絶望に効く薬」を文章にしたかのようだ。ただ、「非属」という表現が独り歩きして、「非属」のイメージと本文の内容がずれてるような感じがする。実際には、自分を持ちながらも周りに協調するってことが大切、と書かれている。
 パンク魂の溢れる痛快な一冊。山田玲司ファン以外の誰が買うのか?