びーの独り言

どこいくの?どっか。

2007/09/05(水)「独り言」

 具体的な人員削減がある、と言うお決まりの脅しに対して、どこかに飛ばされたとしても別に何とも思わない。すでに飛ばされて酷い目にあったからだ。別に研究所に戻って何かをやりたかったわけではない。ただ、自分の時間が欲しかったのだ。工場では仕事が山積みで時間がない。時間は残業代としてお金に変換されるが、今という時間は何者にも代えられない。
 実際のところ、研究所は何も役に立っていない。売れて収益を上げられなければ、御取潰しになって当然。工場サイドは研究所のことをアテにはしていないし、研究所は仕事を引き伸ばしてるだけである。あれもだめ、これもだめ、とすぐにテーマを見切ってしまったなら、自らの手で失業してしまう運命なのだ。元より、提案型の研究開発ができるシステムではない。失点しないことが大切なのだから、失敗があたり前の新規開発なんて誰がやりたがるのか?それに上司がアホだったら即終了である。新規開発というのは、上司の理解度によってひどく制限されている。例えば、化学屋に電子機器の構造を教えてもすぐに理解できないし、上司がさらに上司にどうやって説明するのか?説明できない方が悪い、勝手にやっていいけど責任とってね、となれば、誰がやる気を出すだろうか?
 なら何をすればいいのかだが、もっと現場寄りの仕事をすればいいのである。現場では人手が足りなくて偽装などの不正行為が繰り返されている。現場にしてみれば、具体的支援策もなしにコンプライアンスを叫ばれても、一体どうすればいいのだろうと思ってる。不思議なのは研究所では他人事なのである。もしかしたら自分がそこに配属されて偽装させられたかもしれないとは考えない。見て見ぬふりをしている。ああいうのって、システムが悪いなんて認めないから個人が悪いという話になる。偽装した本人は「命令に従った」と言い、上司は「知らなかった」と言う。上司の命令だったという具体的物証がなければ下っぱと言えども責任は免れないだろう。
 世の中はきれいごとばかりじゃない。平等なんてない。どこかで揺らいでいる。自分は正しいなんて思っていたら大きな誤りだ。知らぬところで誰かを犠牲にして生きている。私たちにできることは、考えても仕方ないことを考えて暗い気分になることではなく、努力すればよくなることに対して自分のベストを尽くすだけである。