びーの独り言

どこいくの?どっか。

プロ野球 運命の出会い

 3日前にも感想を紹介しているが、もう一度書き直してみる。作者の近藤唯之はPHPでこの手の本をたくさん出している。昔よく読んでいたけど、最近はご無沙汰してたので久しぶりに手にとってみた。
 人の出会いが幸か不幸か運命を回し始めるということがテーマ。あのときあの人に出会わなかったら名選手は生まれなかった、なんて感じで展開される。人生は自分の影響が及ばないところで決められているのか。そう思うとひたすら切なくなる。「男の人生はなにが成功で、なにが失敗だったのかは、そう簡単にはわからない。しかしそのどちらにしても、男が生きていくことはつらい。つらくて、つらくて、つらいことばかりなのである。」。哀愁漂う言い回しが数多く登場する。演出に無理を感じる部分もあるが、作者の意図したところは充分伝わると思う。人は人の中で生かされ、輝くのである。