びーの独り言

どこいくの?どっか。

2024/04/14(日)「筑波」

 筑波山口。久しぶりの車中泊。GWの前に試しておきたかった。ダウンを来て、ふかふかの敷パッドと毛布で寝心地は充分だった。こんなに過ごしやすいならもっと早く動き始めるべきだったか?5時くらいに起きたけど、ここで起き上がってもやることもないし、まだ寒かった。頭から毛布を被り、うつらうつらした。
 完全に起きたのは、710だった。外はすっかり明るくなっていた。まさしく春といった雰囲気で、雲一つない青空に満開の桜がよく映えていた。もはやこの段階で今日の成功を疑わなかった。いつの間にか駐車場は満杯になっていた。ホーム跡にはちらほらと自転車乗りが集まっていた。こういう人たちは車に積んで来るんだろうか?ハスラーに積むのもありなのかもしれない?やはり外出するものだ。いろんな刺激が得られる。
 レンタサイクルの時間まで持っていく荷物を用意したり、髭を剃ったりした。それでも時間が余ったので付近を散策した。廃線跡は緑色に舗装されていて、どこまでも延びてるようだった。廃線跡の両脇には桜があり、桜のトンネルとなっていた。筑波山の方に目をやると、山の方へ道が延びていて先には石造りの鳥居があった。その向こう山の中腹あたりはピンク色に染まっていた。
 8時半、レンタサイクルの受付。私の後ろには1家族とおじいさん。こんなに素晴らしいのに案外人気ないんだな?自転車は昨年と同じ紫色のにした。座ってみるとサドルが高くて足が爪先しかつかなかった。昨年はこれでコケたんだよな。そして、ケツが痛かった。
 840、出発。今年は昨年の土浦とは反対方向のJR水戸線岩瀬駅を目指した。距離は片道20kmで土浦と対して変わらなかった。岩瀬駅まではずっと上り傾向だった。昨年の土浦までは強風に苦しめられた。今年は帰りが逆風になりそう。今年は泳いでる分だけ、どこまでアドバンテージとなるだろうか?
 さっそく桜並木だった。両側に桜が咲いていてトンネルになっていた。とてもきれいだった。春の陽気と鳥の鳴き声、そして桜吹雪、最高だった。来てよかったと思った。
 850、突然自転車道は車道に斜めに突っ込んで道が途絶えた。そこで道を見失った。信頼しきってただけにちょっと驚いた。すぐに正規ルートに復帰した。ちょうどそこに桜川市の白看が出てきた。イヤな予感がした。この先、急に道は排気ガス臭い道路に沿ってるだけで桜がなくなった。行政による温度差か?廃線跡の整備でもよくあるんだよな。ある意味つくば市が気合い入りすぎとも言えるが、桜川という名前なのに桜で負けてるのはいかんでしょ?
 道路は小さな山を削って越えていき、自転車道は田んぼの中を進んだ。昨年、道路を車で走った時、こんなんだったことを思い出した。道路の用地がなかったんだろうな?
 920、対向式のホームが出てきた。何の駅かわからなかった。ホーム上には桜が咲いていたが、雑草が生い茂っていた。かなりお年をめしたおばあちゃんが一人歩いてきて、話しかけられた。「どこから来たの?」「千葉です」「筑波?」「千葉です」「筑波?」、確かに「ば」で終わるけど。サプライズにほっこりした。
 桜は土浦方面よりは少な目だった。左側にきれいな桜並木が出てきた。その向こうに大きな学校が出てきた。学校には桜が植えられてるもんだ。そこに1面1線のホームが現れた。何の駅かわからなかったが、学校のための駅だと思われた。
 940、真壁休憩所。9.9kmで片道の半分だった。ここは昨年、車で訪れていた。ホームの上には大きな桜が咲いていた。とても美しかった。真壁は沿線では主要な町のはずだが、駅付近には店もなくて閑散としていた。10分休憩。
 真壁駅すぐのとこに定食を宣伝する看板が立っていた。自転車道の裏にあるみたいだった。もう少し先には自転車道に面しておしゃれな喫茶店があった。
 10時、対向式ホームが現れた。何の駅かわからなかった。ホームには桜が咲いていた。
 1010、1面1線のホームが現れた。ホームには桜が咲いていた。
 1020、雨引休憩所。対向式ホームの両方には桜が咲いていた。ここの桜はとても大きくて素晴らしかった。15.2km。片道の3/4。岩瀬駅までは4.6km。10分休憩。
 1055、JR水戸線岩瀬駅。2時間15分で到着した。昨年の土浦よりはだいぶ早い印象だった。駅の横は草原になっていて、大きな桜が咲いていた。かつてここにホームがあったのだろう。現役の岩瀬駅には古めかしい跨線橋があり、歴史を感じさせた。ここで昼食にしたかったが、駅近くにはまったくお店なんかはなさそうだった。道中はひたすら長閑な田んぼの中で、どこにも店なんかなかった。結局、真壁まで戻るしかないのか?
 懸念していた帰りは予想通り向かい風となった。下りではあるが、風はきつかった。でも、昨年ほどではなかった。昨年は春の嵐かと思うくらいだったもんな。
 1125、雨引休憩所。1135、1面1線ホームを通過。1145、対向式ホーム。
 12時、真壁駅手前の定食の看板の店「わがや」。なんか普通の家みたいだった。たまたま出てきたおじさんが今日は定休日と言った。
 12時、おしゃれな喫茶店「つづき」。焼きそば屋さんみたいだった。特盛目玉焼き豚肉トッピング850円。かなり量が多くてまいった。ダイエット中なのに苦しくなるくらい食べてしまった。
 1235、出発。すぐに真壁休憩所。1305、庚申供養塔。祠と桜の組み合わせに風情があった。
 1350、筑波山口到着。結局のところ昨年よりだいぶ早く着いた。コースがラクだったか、風が弱かったか、体力があったか?とりあえずバスの待合室のベンチに座りペプシを飲んだ。まだ返却時間の17時までは時間があったが、太ももが痛かったのでここまでにした。1415、返却。
 1425、出発。近くの観光をすることにした。平沢官衙遺跡を目指した。平沢官衙遺跡に停めようとしたら、満車だった。その隣の場所にやたらと人が集まっていた。大きな池があり池の周りには桜が咲いていた。路駐してる車があったので、一緒に路駐した。
 1445、大池公園。池の名前は北条大池であり、人工の溜め池のようだった。ここの桜もまたとても美しかった。私の好きな五稜郭の桜を思い出した。バックには筑波山。筑波の春はひたすらに素晴らしいと思った。
 15時、平沢官衙遺跡。別名筑波の正倉院。ここには高床式倉庫がたくさん立っていたらしい。原っぱに3棟が復元されていた。説明はかなり少な目だった。あまりやる気がないのかな。
 1525、出発。昨年も行った小田城を目指した。最弱の戦国武将がインパクトあるんだよな。
 1535、小田城跡歴史ひろばの駐車場。すぐそばに自転車道が通っていて、自転車道の両側には桜があった。ここの桜は密度が濃くて物凄いきれいだった。昨年も見たはずだけど、初めて見るみたいにきれいだった。
 小田城跡を見た後、1550、小田城跡歴史ひろばの建物に入った。昨年も寄ってるのであまり真剣に見るつもりはなかったが、案内のとてもお年をめされたおじいさんに捕まった。「この障子堀だけ覚えておけば、やるなと思われるから」と言われた。ここでも「どこから来た?」「千葉です」「筑波か?」というやり取りがあった。「ば」しか聴こえてないんだろうなあ。
 1625、出発。近くの桜の名所を目指した。1645、反町の森公園。書き込み通り駐車場が狭くて満車。外からはとてもいい感じに見えただけに残念だった。
 1650、帰宅の途についた。圏央道のつくば牛久ICから東関東道。19時頃帰宅。
 とても楽しい一日だった。筑波の春はひたすらに素晴らしかった。すべての春のイメージを集めたような場所だった。なんで筑波にはこんなに桜が埋まってるんだろう?筑波に住みたいと思ったくらいだった。筑波にはいろいろやり残しがあることを思い出した。筑波山に上ったり、筑波の学研都市の博物館を回ったり。まだまだ見るものがたくさんあるなあ。今回は、世の中にはまだまだ楽しいことがたくさんあるって思えたことが一番の収穫だった。