びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/04/01(土)「霞ヶ浦」

 7時、起床。815、出発。狙うは3週間前に意外と面白そうと気づいた茨城県。3週間前より奥に行こうと思っていたが、具体的にどこに行くかは決めてなかった。とりあえず行きたいところがある佐原に向かった。
 京葉道路千葉東ICからすぐに宮野木JCで東関東道で成田方面へ。どこ行っても混んでる高速だが、ここはスムーズ。今後このパターンが増えそう。今日はとにかく天気がよかった。春の心地よい日射しが降り注いでいた。こんな日は外に出るだけで得した気分。佐原IC下車。
 すぐに3週間前に行ったばかりの香取神宮が出て来た。桜が満開で、よほど寄り道しようかと思ったが、ぐっと堪えた。このパターンだとまた神社巡りになりかねない。
 9時前に佐原。佐原には江戸時代の町並みが残されていた。佐原を訪れたのは2回目。前回に好印象を持っていた。そして、伊能忠敬記念館を時間切れで見逃していて、ずっと見たいと思っていた。3週間前に佐原の道の駅まで行ったが、町並みまでは見てなかった。
 車から見えた佐原の町並みは思ってた以上に風情があり、2回目にも関わらずワクワクした。町の中心を流れる川には、木橋が掛かっていて、木橋の底からは水が滝のように流れ落ちていた。これが佐原のシンボルである樋橋(とよはし)だった。
 9時、佐原の駐車場。550円。意外と安かった。915、伊能忠敬記念館。垂れ幕に「国宝」と書かれていた。なんだろう?展示は圧巻だった。説明が素晴らしいとかではなくて、地図を作るという内容自体が面白かった。特に北極星と遠くの山を2つ基準にすることで正確な地図を描くことができた。伊能忠敬の地図には必ず基準にした山が書き込まれていた。ほとんどの展示品が国宝だった。どうやら伊能忠敬関係の物品は2010年に国宝指定されたようだった。ここに来れただけで今回の旅行は成功したと確信した。
 1015、伊能忠敬旧宅。ここには一度来たことがあったが、何も思い出せなかった。一番奥の石碑だけははっきりと見覚えがあった。1本のソメイヨシノが満開であり、本当に見事だった。
 樋橋の水が止まっていた。どうしたのだろうか?川には町巡りの舟が浮かんでいて、お客さんが並んでいた。そしたら急にジャーっと音がして、橋から水が流れ始めた。ここぞとばかり橋の写真を撮っていたら、袂にスタッフのおじいさんがしゃがんでいた。フレームに写り込むので邪魔だなあと思っていたら、水が止まった。何かを操作していた?
 佐原はいるだけで楽しかった。もっとゆっくり回ってもよかったけど、今日の目的はここではない。先を急いだ。1050、出発。
 3週間前には霞ヶ浦を回ることができなかった。霞ヶ浦の東岸に沿って北上することにした。
 11時半、天王崎公園。ここは霞ヶ浦に面していた。霞ヶ浦は広くて、対岸は霞んでいた。霞ヶ浦の名前は霞と関係があるのかもしれない。湖面は穏やかで、水色だった。琵琶湖や宍道湖に似ていると思った。淡水だからか、それとま浅いからだろうか?どこに行くか考えた。この辺りに鹿島鉄道が走ってた。鹿島鉄道常磐線石岡駅から大平洋側の鉾田駅を結んでいた。廃線跡の情報を調べると、駅跡がありそうだった。1140、出発。
 引き続き霞ヶ浦の東岸を北上。天気がよくて気持ちのよいドライブとなった。道は堤防道路のようになっていて、自転車道と分かれてたりくっついたりした。道は狭くてギリギリ車がすれ違えるくらいだった。たまに釣り人が路駐してた。景色がよい割には交通量は全然だった。ずっと同じ景色でそのうち少し飽きてきたり。
 霞ヶ浦から離れて、並行する国道に出た。途中から国道と霞ヶ浦の間の田んぼの中に怪しげな線形を発見した。廃線跡だと確信した。そのうち明らかにホームの待合室の屋根が見えてきた。
 12時半、鹿島鉄道小川高校下駅跡。現役時代のままの姿が田んぼの中に残っていた。国道から見えるホーム裏の壁にはペンキで「未来へ走れ!鹿島鉄道」と書かれていた。高校生が描いたのだろうか?ある意味未来へと走ってしまった・・・。ホームの端は階段になっていて、ホームの上には屋根付きの待合室があった。路盤は草ぼうぼうだった。周りを見渡したけど小川高校がどこかはわからなかった。
 その先を進むと廃線跡はバス専用道となっていた。これは知らなかった。知らなかったことに驚いた。バス専用道沿いに大きな桜の木があり、満開だった。近くのファミマに車を停めた。
 1255、鹿島鉄道玉里駅跡。自転車置場の後ろは路盤になっていて、ちょうどバスが通過していった。玉里駅は現代的なきれいなバス停となっていた。大船渡線で見たBRTとほぼ同じ感じだった。鉾田側を見ると、先ほど見えた桜が咲いていた。もしかしたら、ここは有名な撮影ポイントだったかもしれない。いい季節に来ることができた。
 ファミマでネギトロ巻きを買って車の中で食べた。次に行く場所を調べた。行きたいところがないし、このまま鹿島鉄道を探索することにした。13時半、出発。今度は、逆方向の鉾田方面に戻るきとにした。
 1355、鹿島鉄道借宿前駅跡。山の中の小さな集落に、ホームや待合室が残っていた。山越えの駅はなぜこんなところにという場所にある。ここもまたいい味を出していた。
 1415、鹿島鉄道鉾田駅跡。終点。駅跡はバスターミナルになっていた。端っこに2本のホームが朽ち果てた姿を晒していた。ホームの表面はぼこぼこに波打ち、コンクリートはほとんど崩れかかっていた。ここの近くには鹿島臨海鉄道新鉾田駅があるのだが、1km以上離れていた。もし、鹿島臨海鉄道が接続してたら、鹿島鉄道の運命も変わっていたかもしれない。
 駅跡から海側の方には、しばらく古い商店街が続いていた。かつての駅前であることを証明してるようだった。
 すぐに鹿島臨海鉄道の高架が現れた。田舎には似つかない高架だった。そして、架線がなかった。鉄建公団のなせる技だろう。鉄建公団の罪は深い。
 ここまで来たら大平洋を見たかった。1440、茨城県鹿島灘海浜公園。茨城県には県立公園が多いような気がする。芝生の上ではたくさんの人が思い思いに楽しんでいた。丘の上には展望台があり、大平洋が見渡せた。海は霞ヶ浦とは違って青々しくて荒々しかった。15時、出発。
 北浦の鹿行大橋から霞ヶ浦大橋を目指した。鹿行大橋東日本大震災で落橋した時に知った。読み方が「ろっこう」なのが気になっていて、一度通ってみたかった。今は新しい橋に置き換わっていて、とても高度があった。
 走ってると、セイコーマートの看板が出てきた。セイコーマートと言えば真っ先に北海道を思い浮かべるが、茨城県にもセイコーマートがあることを忘れていた。1520、セイコーマート行方山田店。嬉しかったが、違和感が凄かったw。中も紛れもなくセイコーマートだった。夏の北海道でお気に入りになったベーコンおかかもあった。おにぎりは当然暖かかった。車の中で食べた。独 特の塩味。北海道での記憶が甦ってきた。増毛で食べたよなあ。これは嬉しい出会いだった。15時半、出発。
 霞ヶ浦大橋の手前に気になる塔が立っていた。1550、親水公園虹の塔。親水公園なのに池には水がなかった。周りは人気がなくて寂れていた。閉まってるのかと思ったくらい。中もひっそりとしていた。300円。レンタルサイクルはわかるが、なぜボルダリングの設備があるのか?観光しに来てボルダリングする人いる?他には展示コーナーがあったが、なぜか閉鎖されていた。ただ塔の上から見えた景色は素晴らしかった。霞ヶ浦が遠くまで見渡せて、眼下には霞ヶ浦大橋があった。ここは土産物も売ってないし、うまくプロデュースできてない施設だった。1615、出発。
 霞ヶ浦大橋を渡り、1625、歩崎公園。ここは霞ヶ浦に面していた。茨城県は公園が多い。1635、出発。
 桜が見たくなり、土浦へ。土浦城跡が公園となっていた。1515、亀城公園。堀はなかなかいい雰囲気だった。「桜まつり」と書かれたピンクの幟がたくさんあった。屋台でイカ焼きを買った。800円。多くの人で賑わってる割には桜はほんの少しだった。イカ焼きをベンチで食べたら、おいしくなかった。屋台で買った瞬間に敗けが確定してた。1745、出発。
 北上して筑西を目指した。長年気になっていた店があった。すると、道の隣に妖しげなサイクリングロードが。これは筑波鉄道の跡だった。いつか行きたいと思ってたところだった。サイクリングロードの両側には桜が植えられていて満開だった。千載一遇の大チャンス。車を路駐して写真を撮った。国道沿いにサイクリングロードはずっと続いた。途中で、駅跡もあった。これは明日どこかで自転車を借りて走るべきではなかろうか?
 1840、「ペンギン」。ここはTV東京の「愛の貧乏脱出大作戦」に出てた店で、長年気になっていた。俵ハンバーグが有名だった。立地が悪そうで周りには何にもなかったが、たくさんの車が停まっていた。店の灯りはついていて、一通り記念撮影をしてから、店の中に入ろうとしたら、入り口には「本日の営業は終了いたしました」の看板。ギリギリだとは思っていたが、ここまで来てアウトとは本当に残念orz。
 19時、「あけの元気館」。スポーツ施設の中にお風呂が併設されていた。750円。中は常連のおじいさんばっかりで、スポーツジムからそのまま風呂に来てるようだった。内湯やジェットバスはいまいちだったが、露天風呂は広くて月が見え、お湯も熱くてよかった。もう外も暖かくなり、風呂のありがたみも消えてきたかな?リクライニングシートでブログを打った。伊能忠敬Wikipediaを見てたら、めっさ面白かった。
 2215、道の駅しもつま。もしかしたら思ったら、やっぱり社会のゴミたちがいるじゃん。リアル下妻物語かよ?23時前から大学友人Sと電話。2時間ほど。