びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/08/05(土)「上田」

 起きたのは5時。出かけるつもりだったが、どこというのはなかった。来週はお盆休みで北海道なので、しうまい弁当を食べておとなしくすることも考えたが、やっぱりそれでは面白くなかった。
 750くらいに部屋を出た。車は虫だらけだった。三連休の後始末ができてなかった。フロントガラスの虫を取った。バンパーやライトなども軽く。820、出発。給油後、835、再出発。
 上田を目指すことにした。前々から探索したいと思っていた。東関道、外環、東北道圏央道、関越道、上信越道。珍しくべたっとした渋滞はなかった。1120、佐久平PAで休憩。上田菅平IC下車。
 12時、ステーキ宮上田店。別にいまさら信州そば食べても面白くなかったので。こないだの病院までダイエットしてたけど、ずっとステーキが気になっていた。次の病院の前に食べておこう。まるで減量中のボクサーみたい。
 ここでもロボットが水を持ってきた。隣のテーブルの子供が喜んでいた。三大コンボランチ。圧倒的な旨さ!優勝!さわやかが話題になるなら、宮はもっと評価されるべき!大満足だった。
 13時、上田城北観光駐車場。外は殺人的な暑さだった。日差しが強くて目が瞑れそうだった。腕捲りをしていたが、焦げそうだったので、長袖にした。
 堀や石垣は大変立派だった。そのうちテレビなどで見たことがある場所が出てきた。堀を渡る橋の向こうに東虎口櫓門があった。門の両側には櫓があった。門を潜り抜けると、鳥居の向こうに真田神社があった。
 上田城には天守は残ってなかった。櫓の中を見学するスタイルだった。説明のビデオを見た後に立ち上がると、思いっきり立ちくらみがした。食べ過ぎだと思った。食べ過ぎで立ちくらみがするとは思わなかった。もうたくさん食べられないのかもしれないなあ。壁にはパネルがたくさんあって、城の説明などが書かれていた。空調も聞いてなくて暑いし、立ちくらみの影響かふらふらしてるし、説明の文もわかりづらいし、まったく読む気が起こらなかった。
 1350、上田市立博物館。なんか企画展なのか刀と鎧ばっかりで興味が湧かなかった。ここの説明を読むのも苦痛で、眠くてかなり辛かった。
 城や博物館で真田の詳細を知りたかったけど、既に知っている表面的な説明が何度も繰り返されただった。これでは大河ドラマ真田丸」の方が詳しかったと思う。有名観光地の割には、展示がほったらかしでやる気のない印象を受けた。黙っても客が来るからか?
 上田には国宝の寺が2つあった。まずは別所温泉に向かった。上田電鉄別所温泉駅は3回目。前は大学友人Sと来たことを覚えていた。その時には駅舎をバックに写真を撮ってもらっており、私はガリガリに痩せていた。この頃がプールに通っていたピークだった。駅からの道は上り坂だった。まったく記憶になかったが、道の分岐にあるお堂には見覚えがあった。
 1605、安楽寺。国宝八角三重塔。八角形の三重塔が現存してるのはここだけ。写真を撮って帰ろうとした時、なんか前にも来たような気がした。私はここに来たことがある!
 1650、大湯駐車場。別所温泉に入りたかったが、なかなか駐車場がなかった。ようやく見つけた。
 1710、北向観音。前に大学友人Sと来ていた。その時には寺にはまったく興味がなかった。北向観音は、西国、坂東、秩父を100箇所観音霊場巡りした後に、最後に善光寺かここにお参りすればよかった。お寺は通常、南向きに門があるのだが、ここは北向だった。善光寺と対をなすらしい。その割には善光寺より知名度はなくて、小ぢんまりとしていた。寺に興味を持つようになってから気づいたのだが、大学友人Sは観音霊場巡りの最後に北向観音を選んだのだった。
 17時半、大湯。外湯は三ヶ所あり、その一つ。200円。安い!番台を越えて、脱衣場に入ると、狭くて年季を感じさせた。若者が一人服を着てるところだったが、その他には誰もいなかった。後から入ってきた地元のおじさんが「今日、暑いな」と話しかけてきた。おじさんはしきりに話しかけて来るのだが、滑舌が悪くよく聞き取れなかった。気を使う展開となってしまった。女湯からも会話が聞こえてきた。天井は高いけど、女湯との仕切りは低かった。温泉は硫化水素臭がして、いかにも温泉という風情だった。蛇口は水と熱湯だけ。シャワーはなくて、混ぜてから使った。これまた硫化水素臭がした。おじさんが「ここは源泉だからな」と言った。「今日は上田で花火大会があるわ。いい時に来たなあ。千曲川の河川敷でやるから、別所温泉駅から電車に乗ればいいよ」と言われた。魅力的な話だったけど、電車乗ってまで行く気はなかった。おじさんは「お先に。暑いから烏の行水や」。そして大声で「おーい、出るぞ」と女湯の方に話しかけた。奥さんと来てたのか。
 駐車場まで歩いてると、温泉に入ったので外の暑さを感じなくなっていた。ようやく調子がよくなったというか。途中で夕立に降られたので、走って戻った。車の中で前にいつ来たか調べた。2010/2/27だった。その時にはやはり安楽寺にも寄っていた。石湯という外湯にも行っていた。すっかり忘れていた。「上田は寺社仏閣が多く、信州の鎌倉と言われているらしい」と書いていた。鎌倉か。微妙だな。1820、出発。
 1845、道の駅あおき。ここは青木村にあり、静かそうなので選んだが、国道に面してて、駐車場には結構車がいた。車の中でブログを打ってると、遠くでゴロゴロという音が響いてきた。雷かなと思ってたら、遠く上田の町の方で小さな真ん丸の花火が上がっていることに気づいた。上田の花火だった。隣の車から子供が出て来て、はしゃいでいた。何発か見た後、また執筆活動に戻った。
 いきなり「バンッバンッ」と鼓膜が震えるような破裂音が鳴った。近くで花火が始まった。車から飛び降りた。すぐ近くの空に大きな花火が打ち上がっているのが見えた。道の駅の前は国道を渡る横断歩道になっていた。その向こうにはポツポツと人影があった。道の駅に車が多かったのはこのせいか?人が立ってたところは原っぱになっていた。この原っぱはやけにふかふかで気持ちよかった。なんだろうか?花火とは逆方向には上田市内の灯りが見えた。その上空にも小さく花火が上がっていた。
 夏の夜空に煌めく花火。美しく儚い。ここには日本の夏があった。まさか狙ってもないのにこんな間近で花火が見れるとは思ってなかった。なんという幸運。こんなに近くで花火を見たのはいつ以来だろう?土浦かもしれない。花火は必ず誰かと見に行ったけど、もうそんなこともなくなってしまった。独りで見るのは初めてかもしれない。私は原っぱに立って、スマホで写真を撮りまくった。目の前に花火が上がってるのに、スマホ越しに見ようとしている行為は間違ってるように思えた。
 やがて連続で金色の大きな花火が打ち上がり、わかりやすいエンディングを迎えた。打ち上がったのはトータルで10分くらいだった。おそらく村で上げたのだろう。上田の花火の方はまだ上がっていた。しばらく原っぱの風に吹かれて眺めていた。スマホのカメラでは遠すぎて、ぼんやりとしか撮れなかった。あの下に行ったら、どんな風に見えただろうか?外は思ったより涼しかった。標高が高いのかもしれない。
 車に戻る時に、原っぱの入口には「青木村ふるさと公園」となっていた。側にあった園内図には「みんなの原っぱ」と書かれていた。本当に原っぱだったのか。
 車に戻り、花火が何だったのか調べた。青木村夏祭りだった。コロナが明けて4年ぶりの開催だった。それから道の駅あおきの標高は528mだった。千葉より3℃くらい低いかも?
 1010頃、公園で話し声が聞こえてうるさかった。また国道に面していて、車の通過音も気になった。もっと他に静かな場所があるかもしれないので道の駅を後にした。トイレはあったもののどれも真っ暗で怖かった。また道の駅あおきに戻った。