びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/06/19(日)「甲賀」

 今日は甲賀三大仏を見に行った。甲賀に大仏?つい最近までそんなんがあるとは知らなかった。大仏とは丈六仏とも呼ばれ、座像の高さが2.4m、立像は4.8mであった。
 1205、大池寺。水口の大きな寺。ここは道路から案内板が出ていて前から気になっていたが、実は2007年8月に大学友人Sと来ていた。臨済宗の寺で蓬莱庭園があった。受付のおばさんとしばらく地元トーク。こういうのがいい。この庭は小堀遠州作で、サツキで宝船を模していた。隅っこには亀がいた。胴体はサツキで頭は丸石。縁側には赤絨毯が敷いてあり、部屋からの景色は美しかった。何より他の人がおらず静かだった。惜しむべきは、少しサツキの刈り込みが甘かったこと。ご本尊は釈迦如来坐像。
 1340、櫟野寺(らくやじ)。油日駅の近くで道がややこしかった。甲賀で一番有名かも?みうらじゅんいとうせいこうの見仏記にも出てきた。受付のおばさんが宝物館を開けてくれた。開けてくれたのはいいが、その後ずっと私が見てるのを待っていた。プレッシャーがw。宝物館は新しくて、平安仏がたくさんあった。ご本尊は十一面観音菩薩坐像。高さ3.6mで十一面観音としては日本最大だが、残念ながら巨大な御厨子に入っていた。ご本尊とは別に丈六は薬師如来坐像。他にもたくさん仏像があった。どれも一風変わっていて、甲賀仏と呼ばれていた。細身で背が高くて、顔は吊り目で円空ぽく。プロポーションは渡岸寺に勝ってるくらい抜群だったが、目付きが悪すぎた。
 14時半、十楽寺。土山の小さな寺。寺の人は留守で、15時まで出かけてる旨の貼り紙があった。15時まで待ったけど、帰ってくる気配を感じなかったので、諦めて帰った。
 東海道土山宿を車で走った。何にも残ってないと聞いていたが、石部宿と同じようにそれなりに風情があった。
 1520、再び十楽寺。太って禿げたおっちゃんがいて「ここの人ですか」と言われたw。まだ寺の人は帰ってなかった。本堂は鍵がかかっておらず入れそうだった。そこにおばあちゃんがやってきた。隣に住んでると言う。入っていいというので、拝観した。
 丈六の阿弥陀如来坐像。寺の大きさに似合わない規模。確かどこからか移してきたとか。他には摩耶夫人像。これはたいへん珍しく法隆寺十楽寺にしかない。脇からはお釈迦様が出てきていた。色がよく残っていた。
 奈良、京都についで、滋賀には仏像がある。しかし、どうしても後回しにされてしまう。滋賀の寺は素朴で庶民的で静かである。奈良や京都の有名どころを回ってこれから小さいところ回ろうと思ってただけに、わずか10か月で異動になったことは残念だった。仕事を引退したらいつかゆっくり回りたいと思う。