びーの独り言

どこいくの?どっか。

2022/07/10(日)「鎌倉」

 640、起床。735、チェックアウト。茅ヶ崎駅発747で藤沢駅へ。
 8時ちょうどの江ノ電江ノ電は4回目かな?混んでるだろうとの予想通り2両の座席はほぼ埋まっていた。線路は単線でぐねぐねでアップダウンも激しく、がたごととノロノロ運転。ノスタルジー満点。江ノ島駅を越えてから道路併用に。後ろには自動車の列。そして、目の覚めるような海が現れた。海に甲乙はないが、私はカラッと明るい大平洋が好きだ。海ではサーファーが波乗りしていた。長谷駅下車。
 8時半、長谷寺。山門には「長谷寺」と縦書きされた大きな提灯がかかっていた。長谷寺は奈良の初瀬にもある。奈良の長谷寺には10mの十一面観音立像があり、鎌倉の長谷寺にも十一面観音立像があった。これは天平時代に奈良で二体作成して、一体は奈良、一体を海に流したところ15年かけて鎌倉に流れ着いたらしい。実際は鎌倉時代の建立だと思われた。
 高台からの景色には見覚えがあった。大学友人Sと最初に鎌倉に来た時に立ち寄った。私はずっとこの場所がどこか気になっていた。昨日、大学友人Sに聞くと、鎌倉に行ったこと自体覚えてないと返ってきた。調べてみると少なくともこのブログよりも前の話だった。確か東京に来て最初に大学友人Sに案内された。この先の大仏を見に行ったから、ここで間違いないだろう。
 長谷寺の十一面観音立像もまた大きかった。奈良の長谷寺より大きいはずだが、奈良よりは大きく感じられなかった。おそらく周りの空間がゆったりしているからだと思われた。1000円で観音様の足を触ることができた。奈良の長谷寺でも触ることができた。なぜ長谷寺では足を触るのか?せっかくなのでここでも触ることにした。受付で申し込むと、日本手拭いを渡された。若いお坊さんに案内されて、観音様の足下まで行くと、座布団が敷いてあった。そこに座り、観音様の足に手拭いを敷いて触った。奈良と同じようにひんやりした金属を触っている感覚だった。お坊さんがお経を唱える間に、足を触りながら願い事をした。足に触るので足の左右のバランスがよくなるようにと願った。お経が終わって、お坊さんに「なぜ足を触るのですか」と質問した。触れる観音様は珍しく、観音様との縁ができるようにとのことだった。そう言えば奈良の長谷寺もそんな感じだったかも。
 隣にある観音ミュージアムへ入った。説明が詳しくて長谷寺のことがよくわかった。いい展示だった。
 長谷寺の中には弁天窟があった。岩の崖に穴を掘っていて、中に石仏がいくつも彫ってあった。石仏は珍しかった。長谷寺の中でもここが一番凄いと思った。
 10時、高徳院。鎌倉の大仏。2013年6月以来3回目。いつ見ても変わらないねえ。思ったよりでかかった。胎内くぐりはコロナの影響で中止されていた。
 1012、大仏前からバスで鎌倉駅へ。1040、鎌倉駅からバスで大塔宮へ。
 11時、覚園寺(かくおんじ)。国宝館でここに仏像がありそうなことを知った。通りから外れた場所だから誰もいなかった。ここの本堂には薬師三尊と十二神将があった。十二神将棋は鎌倉の基準仏とのこと。説明のおじいさん一人だけで、あとは誰もいなかった。静かな環境で思う存分拝観できた。薬師如来坐像は両手で印を結び、その上に薬壺を持っていた。通常、左手に薬壺を持っているので、これは珍しかった。脇侍の日光菩薩月光菩薩も坐像は珍しいように思えた。薬師三尊も十二神将鎌倉時代の建立で比較的きれいだった。お堂の中に広がる世界が素晴らしかった。おじいさんが言うには、鎌倉で仏像を見るならここ、とのことだった。では、ここ以外はもうないのかもしれない。
 12時、鎌倉宮。大塔宮とも言う。奈良や和歌山で出てきた大塔宮を祀っている。大塔宮は足利尊氏に敗れ、この地で最後を迎えたとのこと。この人によく遭遇するが、世間的に有名なのだろうか?
 1220、杉本寺。坂東三十三観音の1箇所目。苔の階段が有名らしかったが、通れなくなっていた。本堂の奥には十一面観音菩薩立像が三体安置されてるようだったが、まったく見えなかった。
 1245、報国寺。竹の庭で有名らしい。竹林は素晴らしく、まるで嵐山のようだった。江ノ電もそうだが、鎌倉は嵐山に似ているかもしれない。抹茶席は行列が出来ていて、ゆっくりできなかった。プレッシャーを受けながら飲むお茶におもてなしの精神はないように思えた。
 浄明寺よりバスで八幡宮へ。
 1325、「繁茂」。そばとしらす丼。一応しらすを食べたけど、別に取り立てておいしいわけではないよなあ。
 1410、英勝寺。徳川家の尼寺。下草の生えた竹林、山門、仏殿。荒れ気味ではあるが、こじんまりとまとまっていた。
 15時、浄光明寺阿弥陀三尊。お客さんは誰もいなかった。受付のおじいさんに鎌倉についていろいろレクチャーいただいた。たくさんの話を聞いた。おじいさんの話はマニアックでとても楽しかった。「テーマを絞って回られたらいいですよ」と言われた。おじいさんに勧められて、山の上に上ると、木の間から海が見えた。
 16時、寿福寺北条政子の寺で重要だが、拝観不可だった。
 1615、鎌倉駅から快速のグリーン席。東京駅でますのすしを買って、帰宅は1850。
 19時、疲れてたけど、バッテリー上がりを防ぐために車の散歩。国道16号線を南下。一体どのように変わっているか?こないだの蘇我陸橋の向こうに行った。確か「珍来」があるはずだが、なかなか出てこなかった。潰れたのかと思ったら出てきた。そこから折り返すと、お気に入りの「鮨八」が移転して大きくなっていた。また博多で有名なうどんチェーン「ウエスト」も健在だった。とても懐かしかった。20時に帰宅。
 鎌倉は奈良や京都ほどの魅力はない。しかし、奈良や京都の話を千葉でするのは現実的ではない。今は鎌倉をじっくり深掘りするのがいいと思われる。もう少し鎌倉に通いたい。