びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/04/16(日)「市原」

 起きたら9時だった。久しぶりによく寝た。敷パッドを洗濯したり、いろいろ用事を片付けた。
 13時前に車でお出かけ。車は2週間ぶりなので、バッテリーは弱々しかった。空は気持ちよく晴れて、外に出るだけで得した気分だった。
喜多方ラーメン坂内」。ラーメンはここで充分。
 1410、市原歴史博物館。市原は千葉の南に当たる。いつもバッテリー上がり防止のため市原まで車を走らすが、先日ツイッターでここが話題になっていた。新しく開設したみたい。千葉には古墳が多いから期待した。
 ちょうど桜まつりをしていた。季節外れのように思えたが、ちょうど今咲いてる品種のようだ。歴史博物館はたくさんの人で賑わっていた。職員さんもみんな笑顔だった。最新の設備がとても気持ちよかった。内容は旧石器から現代までかなり詳細に説明していた。これはなかなか他では見られない詳しさだった。
 市原は東京湾に注ぐ何本かの川に沿って発展した。貝塚や古墳などが多く見つかっていた。この博物館の目玉は、古墳から発見された文字の書かれた剣(有銘刀剣)だった。古墳時代の文字情報はなぜか剣からしか見つかっておらず、この剣は日本で7例しかないものの中の一つだった。日本書紀の記述の正確性を証明することができ、大変貴重なものであった。私が見たのはこれで3例目であり、コンプリートを狙うのもいいかもしれない。
 聖武天皇の時代になると、上総国国府国分寺が建設された。市原が上総の拠点だったとは知らなかった。
 その後は歴史的にはパッとしない。江戸にはたくさんの小さな藩が乱立していた。それでも現代まで粘り強く丁寧に説明していた。民俗学的なところもちゃんとフォローしていた。おそらく小学校の郷土学習教育的な役割を期待されてるのだと思う。
 博物館の隣には歴史体験館があった。中は屋根付きの広い土のグラウンドになっていて、古墳や縦穴式住居や貝塚での発掘体験ができるようになっていた。近年、体験が人気であり好感が持てた。
 近くに国分尼寺跡があるので行ってみた。1610、史跡上総国分尼寺跡展示館。閑散としていた。作業着を着たおじさんが出てきた。いかにも専門家という感じだったので、軽く会話した。上総国分寺は国分寺の中でも規模が一番大きく、相当栄えていたものと考えられる。大昔は海から千葉に入って来たのではないか?そう考えると、今の東京の向こうで行き止まりみたいなイメージが逆転した。
 ここでは国分尼寺の回廊を再現してあった。草原に朱色の回廊。まるで東大寺薬師寺のようだった。それもそのはず東大寺を参考にしていた。草原に独りで立ってると、まるで奈良に来たような錯覚に陥った。
 今日はなんだかんだ用事を済ましつつ市原を観光することができた。千葉に10年以上住んでるのに、こんな近くにこんなところがあるなんて。私は全然千葉のことを知らなかったんだなあ。