びーの独り言

どこいくの?どっか。

2019/12/15(日)「告別式」

 朝食後、新しいYシャツ、黒スーツ、黒ネクタイ、黒ベルト、白ハンカチ、黒コートをおろした。滅多にやらないが、櫛で髪をとかした。数珠を胸の内ポケットに入れた。準備は整った。
 10時過ぎ出発。自転車でJR尼崎駅、JR大阪駅で阪急に乗り換え、阪急茨木市駅で下車。1120「やよい軒」で昼食。12時Kさんと合流して喫茶店。1240タクシーで葬場へ。
 受付には葬儀屋の人が2人いた。記帳を済ませ着席した。私たちが最後だった。
 写真の中のTさんはスーツ姿だった。私はジャージやフリースしか見たことがなかった。
 13時アナウンスとともに始まった。まず献花からだった。花を受け取り、ご家族に礼をした。奥さんに小声で「来てくれたのね」と言われた。祭壇の前で一礼し、花を置こうとしたら、置場所に迷った。Tさんが「何してんねん」とツッコんだような気がした。写真の中のTさんと目を合わし合掌しながら「ありがとう」と心の中で呟いた。最後にご家族に礼をした。
 続いて奥さんのご挨拶があった。Tさんはご家族のことが大好きだった。ご家族もまたTさんのことを大好きだった。Tさんはご家族にそそいだ愛情を私にも与えてくれていたんだな。
 最後のお別れのため棺の蓋が開けられた。花を渡され、棺の中のTさんと対面した。Tさんは顔以外花に埋もれていた。これはTさんじゃないと思った。以前Tさんはモノレールのスロープで「その辺ぽよぽよしてるから」と言っていた。Tさんどっかで見てるんかなと思った。花を棺の中に入れ、合掌してありがとうと心の中で呟いた。
 棺の蓋が閉められて出棺。部屋を出て、廊下を通り別の部屋へ。そこにはいくつかの火葬炉があった。火葬炉に棺が納められ、棺の前に焼香台が設置された。焼香台にはご遺影が置かれた。焼香して合掌。そして火葬炉の扉が閉められた。
 このあとはご親族だけとなると奥さんに言われた。私は奥さんに想いを伝えなければと思い「何かできることがあったらなんでも言って下さい。また遊びに行きます」と言った。祭壇のあった部屋に荷物を取りに行こうとすると鍵が閉められていた。葬儀屋の人が荷物を部屋の外に出していた。荷物が取り残されたのは私とKさんだけだった。今考えれば、告別式の前に説明があったのではないか?そして奥さんは受付に立たれていたのではないか?
 Kさんと阪急茨木市駅まで歩いた。同じ喫茶店に入った。まだ14時になっていなかった。昨日同様にKさんといろいろな話をした。「いつでも電話してもいいですよ。僕も電話しますから」と伝えた。Tさんが私にしてくれたように私もそうしたい。
 私は生前からTさんに感謝の気持ちを伝え、それを行動で表してきたつもりだ。だから今日Tさんに多くを語ることはなかった。Tさんはどっかで興味深く見てたんじゃないかな?Tさんはご家族のことを心配していて、ある想いを私に託していた。想いを伝えていくことが生きてる者の使命である。私が受けたご恩は今後ご家族にお返ししていきたい。
 なんかどっかで見られてるような気がするんだよなw。