- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1981/10/19
- メディア: 文庫
- 購入: 26人 クリック: 337回
- この商品を含むブログ (279件) を見る
ちょうど映画が上映されており、新浦安の三省堂で平積みになっていた。遠藤周作はいつか読んでみたいと思っていた。
キリシタンが弾圧されているときに日本に渡った宣教師が主人公である。まずなぜそんな危険を冒してまで日本に来ようとするのがまったくわからなかった。異国に住んでる人の考えを自分の命をかけて変えようとするなんて、ほんとに意味がわからなかった。
主人公の葛藤もほとんど心に響かなかった。型にはまった考えではいつか矛盾が生じるわな。追い詰められて自分の考えを変える。まあありがちだわな。
既にこの頃からキリスト教はそのまま伝わらず、日本教と融合して独自の進化を遂げていたのか。隠れキリシタンが生き残ったことをずっと不思議に思っていたが、あれはキリスト教ではないと見なされていたのか。
残念だけど、神を持たない私にはつまらなかった。太宰治で十分。