びーの独り言

どこいくの?どっか。

2016/06/25(土)「佐原」

 起きたら8時半だった。休日に出かけたいと思っても、朝ゆっくり寝る権利だけは譲れない。早く寝ればいいという気もしなくないが?腰の痛みはだいぶひいていた。ゆっくりすればいいのに、こういうときほど出かけたくなる。あまのじゃくだなあと思う。まあこれからブログを充実させるからいいか。
 佐原を選んだのはあやめのシーズンぎりぎりで、昔の町並みが残ってるから。前にYさんと川越に行ったときに、「次は佐原のあやめが見たい」と言われて、立ち消えになっていた。そして心の中に引っかかりだけが残っていた。来年どうなってるかわからないし見るなら今年しかないと。
 10時前に出発。初めて検見川浜駅からバスを使ってみた。ずっと総武線新検見川駅までのルートが気になっていた。バスは10分に1本、これなら充分使えそうだ。自転車で行く場合は、東関道と京成線を陸橋で越えておりアップダウンがキツそうだった。新検見川駅南口のロータリーには「日高屋」しかなかった。でも「日高屋」だったらアリのような?すると北口に「王将」が見えた。それだったら「王将」だわ。ここは激戦区だな。
 千葉駅で乗り換えると、9、10番ホームには「成田線」の表示があった。ふぇ?千葉から直通あるんか?よく考えれば、佐倉から成田線に入るんだな。佐倉からの分岐を見てると成田線は複線で総武線は単線だった。成田へ行くのがメインルートということか。成田では40分待ちになった。調べないとこうなる。門前町を歩こうかと思ったが、初志貫徹で。
 佐原到着は1210。まずはバス停へ。水生植物園までのシャトルバスは1255だった。時間が空いたので駅前の観光案内所へ。親切なおばさんがいろいろ教えてくれた。腹ごしらえのため年季の入った駅前食堂へ。お客さんは誰もいなかったが、おばさんが明るかった。おすすめのかつを刺身定食を注文。ボリュームたっぷりでご飯もおいしく、浅漬けもあさりの味噌汁も最高だった。
 シャトルバスは大型観光バスだった。扉は閉まっていたが、一人お客さんが乗っていた。扉が開きガイドのおばさんが出てきた。「もうあやめはポツポツとしか咲いてないけど乗りますか」と言われた。少し戸惑ったが、一輪でも咲いてればよかった。500円でチケットを買ってバスに乗り込んだ。結局お客さんは私ともう一人だけだった。
 バスは利根川を渡った。見渡す限り田んぼで、その中に水路が走っていた。水路の水面がとても近く、和船が似合いそうな景色だった。この地域に独特の景色、なぜ今まで気付かなかったのだろう?
 水生植物園に到着。700円払って中に入ると、花は咲いてるのだが、元気がなくしおれたように見えた。やらかした感がすごかった。一応園内を一周したが、最初のイメージを覆すことはできなかった。一輪でも咲いてればなんてバカだと思った。旬を逃すとこんなにひどいのかということを身をもって学習した。30分で外に出た。
 たまたま隣に県立博物館の大利根分館があったので行ってみた。地味だけど味かあり面白かった。特に江戸の水運が興味深かった。どこに川が流れていて、どことどこが繋がっていたのか。関東の歴史を紐解く上で重要だ。
 1455のバスに乗りまち並み交流館で降りた。佐原には重要伝統的建造物群保存地区に指定された古い町並みがある。交流館の横にお茶屋さんがあり、江戸時代のかき氷を再現したとなっていた。私の好きな宇治金時だけど1200円て・・・まあ食べるのだが。出てきたかき氷はボリューム満点で、抹茶の粉がふんだんにかかっていた。てっぺんにはまさかのこしあん。どこから匙を入れたものか?匙を入れると抹茶の粉がはらはらと落ちた。氷はきめが細かく、抹茶の風味の後にほのかに甘味が。店のおばちゃんが「天然水を使ってるから頭がキーンとならないんですよ」と言った。それは温度差じゃなかったっけ?おばちゃんといろいろ話しをした。近場なのに旅行と同じ旅情を感じていた。
 佐原の町並みはよく保存されていて歩いているだけで楽しかった。小江戸と呼ばれているだけあって川越とよく似ていた。佐原は伊能忠敬を輩出していた。生家を見ていたら記念館に行けなくなってしまった。なんという凡ミス。これは7月の祭りに来いということか?
 観光案内所やお茶屋さんで「山田のうなぎがうまい」と言われた。店の前を通ると行列ができていた。後は帰るだけだったので並んでみた。作文してたら60分待っていた。うなぎって3500円はするイメージ。でも4500円の特上てなんよ?思いきって頼んでみたら売り切れだった。上にしたが、それでも3700円。やわらくて、適度に甘くて、うまかった。うなぎヤバいわ。
 思いきって佐原にしてよかった。想像以上に楽しかった。まさに灯台もと暗しだった。そういうところがまだまだありそう。しばらくは近場で楽しめそうだ。