旭橋―おもろまち―安里―旭橋。
9時にレンタカー屋に行った。おもろまち駅から直結するおしゃれな建物の2階に、いろんなレンタカー屋の窓口が集まっていた。こういう形式は初めてだった。ここは沖縄のレンタカー屋の拠点なのかもしれない。車の受け渡しは1階の駐車場とのことで建物内を歩くと、高級ブランドショップが立ち並んでいた。ここには免税店が集まっていた。地下の駐車場でヴィッツを受け取った。
車で普天間基地の横を通った。何か見えることを期待したが、フェンスすら見えなかった。すると一瞬入口が見えて、何かに反対する人たちが騒いでいた。いつでもやってるんだなあ。
中城城跡に行った。来るまで知らなかったが、沖縄にはたくさん城跡があるとのこと。その中でもここは世界遺産であり、石垣がよく残っているらしい｡ここの石垣を見てペリー提督が美しいと言ったとか。現地に着いて驚いた。小高い丘の上には重厚な石垣が何重にも。石垣の質感が違い、まるで外国の遺跡のようだった。今話題の竹田城よりすごいのではないか？丘を上っていくと、石垣には人が2人くらい通れそうな幅のアーチが目についた。石積みのアーチなんて本土では見られない造りだ。沖縄にも曲輪の概念があるらしく、二重三重の防御が引かれていた。本丸からの眺望は素晴らしかった。ここはもっと話題になってもいいのではないかと思った。
海中道路に行った。海中道路は本島と平安座島を結んでいる。橋の両側に絶景が広がっていると期待したのだが、ほとんど砂州のようで幅広だった。近くではパラセーリングのパラがいくつも空中を舞っていた。途中のロードパークで車を停めると、海はエメラルドグリーンだったが、鈍い色をしていた。水深があるのかもしれない。それより台風の影響でやたら風が強くて。
平安座島は宮城島とほぼ一体化していて、宮城島には石油の備蓄基地があった。わざわざ橋をかけているのは備蓄基地のためだろうか？
宮城島には工場見学12位に入っている製塩工場｢ぬちうなー｣があった。一本道から看板にしたがって横路にそれるとどん詰まりにあった。駐車場にはちらほら車が停まっていた。建物に入ると受付におばちゃんがいた。そのおばちゃんがそのまま説明してくれた。聞き手は私独りだけだった。ここの塩の作り方は、昔ながらの塩田で作ってるのかなと思ってたら、最新技術を使って海水を霧状にして乾燥させてるとのこと。そうすることで海のミネラル分が塩の中に残るそうだ。それが身体にいいらしいが、本当かどうか知らない。見学はとても面白かった。オリオンビールよりよかった。
2階の売店に行くと、女性の店員2人がいるだけだった。プレッシャーかかる展開だった。塩の試食を勧められたので舐めてみると、確かに普通の塩より複雑で優しい味に思えた。お土産として、誰かに頼まれた塩ちんすこうを買うことにした。それだけでは申し訳ないので、乾燥トマトとかりんとうも買った。
そのままそこにあったきれいなレストランで昼飯を食べた。窓際の席に座った。外には海が見えていた。1500円で沖縄そばのセットを頼んだ。沖縄そば、ソーキ、うみぶどうのサラダ、もずく、炊き込みご飯、どれもおいしく感じられた。デザートではケーキとハイビスカスの紅茶が出てきた。ハイビスカスの紅茶はほどよい酸味が効いていて特においしかった。景色を見ながら食事していると、初めて沖縄っぽいユルい時間を過ごしている気分になった。
｢ぬちうなー｣の敷地には果報バンタという場所があった。そこからは断崖絶壁の岬と足元に広がる入り江とエメラルドグリーンの海が見渡せた。ここからの景色が一番だと思った。
宮城島の奥の伊計島に渡った。伊計ビーチに行ったが、入るのにお金がいった。入場だけで取られるのか？泳ぐわけでもないのでスルーして、金網の間から楽しそうに泳いでる人たちときれいな海をちら見して立ち去った。
本島に戻り、勝連城跡に行った。ここも世界遺産だった。中城城跡と同じように丘の上に立派な石垣が見えた。こちらには石積みのアーチはなかったが、見張らしはこっちの方がよかった。
車で嘉手納基地の横を通ると、フェンスと平屋の集合住宅が見えた。しばらくすると、たくさんの小型トラックや軍用機が停まっているのが見えた。するとこちらに向かって、巨大な輸送機が近づいてきた。輸送機はそのまま離陸しフェンスを越えて車の上を飛び立っていった。思わず上を見上げてしまった。いいものを見た気分だった。
残波岬に行った。台風の影響でめちゃくちゃ風が強かった。岩に当たった波しぶきが横殴りに飛んできた。写真も撮らずに車に引っ込んだ。
アメリカンビレッジに行った。アメリカ風な町並みがあるようだったが、観覧車を見ただけで通りすぎた。
渋滞が酷いとは聞いてたが、確かに想像以上だった。18時過ぎに無事レンタカーを返却。
今回初めて太田和彦セレクションを攻めた。｢ぱやお｣、意味は人工の浮き漁礁らしい。どう考えても映画監督しか思い浮かばないのだが？カウンターで握り寿司を食べた。私は一切何もしゃべらなかったのだが、接客のお姉さんが素晴らしく、居心地がとてもよかった。
｢東横イン｣に連泊。
