びーの独り言

どこいくの?どっか。

2020/10/03(土)「明石」

 過ごしやすくなってきたので旅に出た。よく考えれば退院後初である。
 明石は小学校低学年くらいに行ったのをおぼろげに覚えている。確か天文台プラネタリウムを見たのと螺旋階段が珍しかった。その後、城跡にも行ったような?
 10時半、遅めの出発。駅の券売機でお得な切符がないかと探したら何かありそうだったが、中身がわからなかった。みどりの窓口で時刻表を調べると、何も掲載されていなく。ホームページなのかなあ?後日調べてみよう。
 三ノ宮までは見慣れた景色。須磨あたりになると、海ぎりぎりを走るようになる。海を見ると、なぜか景色がいいなあと思ってしまう。須磨駅の横はすぐ砂浜だった。ここには行くチャンスが2回もあったのにどちらもふいにした。近いうちに行くことになるだろう
 12時、JR明石駅到着。ホームの北側すぐのところに城跡が見えた。南側には立派な商業ビルがあり、想像よりも栄えていた。観光案内所で地図を入手。「昼も晩も明石焼き食べます」って言ったら「鯛も美味しいですよ」と言われた。さすがに無謀だったか?
 まず魚の棚商店街。物凄く活気があってびっくりした。ほとんど魚市場。商店街なんて最近どこも斜陽なのだが、ここはいるだけで元気をもらえた。明石焼きの店はそこらじゅうにあった。店構えに雰囲気があったたこ磯という店に入った。メニューには明石焼きではなく卵焼きと書かれていた。700円。まさかくるくる巻いてある方の卵焼きが来ないよな、と一応他のメニューも確かめた。やってきた明石焼きは、まな板の上に3行5列の15個乗っていた。これは多過ぎる。出汁につけてから一個食べた。あっさりしすぎ。本体には味がしない。まるで小麦粉をそのまま焼いたみたい。加えて出汁も薄い。正直、これでは居酒屋の方がうまいと思った。あと14個もあるのか?たいへんだなと思っていたら、不思議なものでだんだん気にならなくなってきた。あっさりしてるから飽きないのだ。でも、晩にも食べる気は失せていた。
 13時、山陽電鉄で隣の人丸前駅。天文科学館に行った。入館料は700円。箱物にしては高いと思ったら、プラネタリウムの券も渡された。次は1430とのこと。ここの展示はキッズ向けだろうなと思っていたら、超ヘビーだった。まさか時間の決め方が厳密に説明されてるとは。一般人がふりことか基準器とかセシウムとか言われて理解できるのだろうか?箱物にありがちな誰に説明したいのかわからない説明だった。
 14階の展望階に上った。エレベーターの扉が開いた瞬間に、大パノラマが飛び込んできた。淡路島と明石海峡大橋。これは凄い景色だった。いつか誰かを連れてきたいと思った。上へ続く螺旋階段はロープ一本で封鎖されていた。確か回る展望レストランがあったが、何年か前に閉店したことが記事になっていた。螺旋階段を見ていると、子供の頃もこんなんだったかなと懐かしくなった。
 1430、プラネタリウム。部屋は思ったより広かった。昔、来た時の記憶は何もよみがえらなかった。真ん中には投影機。1960年に導入した日本最古の投影機。存在感が凄かった。始まると、投影には制限がありそうな感じだった。ただ、真っ暗になった夜空は素晴らしかった。満天の星に天の川。まるで自分が宇宙を漂っているような感覚を覚えた。残念だったのは、眼鏡があってなくて星がぼやけていたこと。旅行の際は新しい眼鏡も持ってくるべきだな。
 1530、山陽電鉄で再び明石駅。城跡に行った。城跡は公園になっており、たくさんの人で賑わっていた。石垣の上に長い漆喰壁と両端に櫓があった。石垣へ上がる階段を上ると疲れた。城巡りは山登りになるのがしんどい。特に櫓以上の見るべきものはなかったが、石垣がでかいのと敷地が広いのには驚いた。
 明石市立文化博物館。いきなり明石原人が出てきた。それがあったか!一気にテンション上がった。これは全国ここでしか見れないだろう。続けて源氏物語。そうきたか!こうやって見ると明石って歴史あるなあ。正直、神戸市立博物館よりも面白かった。特別展示では江戸時代の米と酒をテーマにしていたが、内容があまりに細かすぎてギブアップ。誰がなんのためにこんなに詳しく研究してるんだ?
 1730、再び魚の棚商店街。結構閉店して閑散としてた。うおざえもんで海鮮丼。タコ、鯛、はまち、サーモン、マグロ。タコと鯛はいけてたが、他はあんまり。地のものではないかも?おでんがあったので、姫路おでんかもしれないと頼んでみた。おでんに薬味としてしょうががついていた。おでんと姫路おでんの中間かと思ったが、しょうがの量を調整でき、しかもパンチがあったので、なかなかよかった。
 20時前に帰宅。10時半スタートは遅すぎたかなと思ったが、ギリギリ収まった。次からはもう少し早く出発したい。やっぱり家の中にいるよりも出かけるべきだな。出かけると気分も変わるし、なにかしら思うところがある。大満足の一日だった。