びーの独り言

どこいくの?どっか。

2014/08/25(月)代休「旅行3」

 朝5時に目が覚めた。佐賀駅の駅弁屋はまだ開いてなかった。目的とする長崎行き普通電車の向かいには特急が到着する予定であり長い列ができていた。JR九州は特急じゃないと不便だ。普通電車は0701に出発した。車内は高校生ばかりだった。
 佐賀―長崎―築町―大浦海岸通り・・・大浦天主堂下―市民病院前・・・石橋―賑橋―正覚寺下・・・思案橋―松山町―公会堂前―松山町。
 長崎本線肥前山口からの本数が少ないが、海沿いの景色がいい感じだった。電化されていて特急が走っているのが意外だった。
 長崎到着は0918だった。長崎は私にとって曰く付きの町である。1998年の大晦日2350には違反切符を切られた。またその次に来たときも正月で店が閉まっており、チェーン居酒屋で独り寂しく飲んだ。なんとか悪いイメージを払拭したかった。私は港町が好きなんだからきっと気に入るはず。
 観光案内所で地図と1日乗車券を入手した。泊まろうと思っていた長崎駅近くのユースホステルは閉館していた。イヤな滑り出しだった。その代わりに浦上にあるユースホステルを押さえることができた。カトリックセンターというところだった。「信者ですか?」と聞かれたので「違います」と答えた。割引があるらしい。
 路面電車に乗り大浦天主堂に向かった。その前に軍艦島クルーズを申し込みに行った。軍艦島クルーズは取りづらいと勝手に思っていたが、4箇所も出発場所があり、4つの会社が競合してるようだった。行ったところは「軍艦島コンシェルジュ」という会社だった。ちょうど船が出るところらしく人が船に乗り込んでいた。船は中型の観光船で130人乗れるようだった。受付に行くと明日の午前を予約することができた。受付の女の子がかわいくて明るかった。
 大浦天主堂1800年代に建築され国宝としては一番新しかった。私は行く前から、宗教に興味はなかったし、建物の造りもよくわからなかった。気持ちとしては2年前の天草で完結していた。ただ国宝になるくらいの何かがあるのかと。礼拝堂は薄暗く正面には十字架に磔になったイエスのステンドグラス、手前にはこげちゃ色の年季の入った長い机と椅子が並んでいた。解説のテープが流れいて、みんな椅子に座って聴いていた。250年の禁令を経て浦上の隠れキリシタンたちが信仰を告白したエピソード。これ天草で聞いたんだよなあ。別に大浦天主堂がすごくないわけではないが、展示物も含めて天草の方がよかったなあと思った。
 大浦天主堂の隣はグラバー園だった。長崎の名所と言えば、グラバー園が思い浮かぶが、一体なんなのかはよくわかっていなかった。ここにはグラバーさんという明治維新の際に日本の近代化に大きく寄与した人物が住んでいた。丘の上に西洋建築物が建っており、神戸や函館に似ていると思った。ところどころ説明があったが、中途半端でイマイチ入り込めなかった。それに中国や韓国の観光客が多かった。大声で騒ぎまくっていて風情もなにもあったもんじゃなかった。たいしたことないスポットに人だけが多くてガッカリだった。
 昼飯はちゃんぽん発祥の店である「四海樓」に行った。実は前に来たときちゃんぽんを調べたのだが、「リンガーハット」で十分という意見が多かった。それでも一度は食べてみようかと。中国風の派手な建物の5階に上がると、15分待ちだった。ちゃんぽんを食べに来たが、皿うどんを見たら皿うどんの方が食べたくなったり。皿うどんのにおいはすごくうまそうだった。さすがだと思ったら、味は特徴がなく普通においしいだけだった。「リンガーハット」と比べたいなあ。
 オランダ坂に行った。オランダ坂って神戸にあったような?外国人が通ったからこの名前がついたらしかった。この坂は石畳で、周りには昔の洋館が集まっており、景観保存地区に指定されているようだった。無料開放されている東山手甲十三番館に入ってみたが、少しの展示があっただけだった。町がゴミゴミしててどうも心に響かないんだよなあ。
 眼鏡橋に行った。眼鏡橋のことは子供の頃に集中豪雨で流されたニュースを見て知った。眼鏡橋は石組みで重厚感があった。前後にもたくさんの橋があり、特徴的な橋ばかりだった。
 回るのが疲れた。暑いしリュックが重いし。回るのを止めて、丸山町に行ってみた。ここは1998年に捕まったところだった。あの現場はどこだったのか?ずっと気になっていた。あっけなく現場は見つかった。当時交差点は2方向が進入禁止で、残り1つは商店街のアーケードだった。アーケードの中なんて入りたくなく、誤って一方通行を逆走してしまい、交差点にあった交番のお巡りさんに捕まった。まだ交番はあったが、商店街のアーケードはなかった。記憶違いだろうか?交番でアーケードのことを聞こうと思ったが、仕事の邪魔だから止めておいた。疑問が解決して新たな疑問が残っただけだった。
 カトリックセンターにチェックインするために平和公園に移動した。有名な平和祈念像があった。思ったより大きくて驚いた。小学校のときからどんなんだろうと思っていた疑問が解決した。
 カトリックセンターは電停からは少し遠く浦上天主堂の隣にあった。鉄筋コンクリートの6階建てだった。カトリックの施設なのでと身構えていたが、とても感じのいいところだった。2、3階には神父さんたちが住んでいるらしかった。特に希望しなかったので個室になった。3900円。「東横イン」が6900円だったから全然安かった。去り際に浦上天主堂でのミサを誘われた。どんなんだろうと気になったが、冷やかしはいかんと思った。エレベーターで5階の部屋に上がった。建物は古めかしい感じだった。重い鉄扉を開けると、9畳の畳の部屋だった。まるで古い旅館のようだった。座布団や布団が4組用意されていたので、複数で泊まるところなのだろう。隅々まで手入れが行き届いておりとても好印象だった。連泊しようと思った。
 17時半眼鏡橋そばの「一二三亭」に行った。太田和彦セレクション。食べログの口コミもよかった。とても雰囲気がよく、料理もすべておいしかった。これはまた来そうだ。