びーの独り言

どこいくの?どっか。

電車の運転

電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書)

電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書)

 店頭に並んでたのを買った。著者は引退した電車の運転士。運転全般について解説している。こういう話は初めてだった。
 電車は他の交通手段に比べて環境に優しいと言われている。電車はレールと車輪との間の摩擦がとても小さいため、加速した後はほとんど惰性で進んでいる。その代わり、小さな勾配でも四苦八苦したり、カーブで脱線しやすくなっている。
 モーター、ブレーキ、信号について書かれていた箇所は、専門的過ぎてわからなかった。2回読んでもどうにも無理だった。もう少し丁寧に書いて欲しかった。
 文章は、理論に基づいた冷静な考察と、長年の経験に基づいた心理的描写が素晴らしかった。運転士が1秒でも縮めようと頑張っている様子と、安全運行に努めようとしている様子がよくわかった。
 5日で読んだ。わからない部分があったので2回読んだが、返ってわからなくなってしまった。専門色が強いので、鉄道好きだけにお薦め。