- 作者: 合田一道
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2010/10/09
- メディア: 新書
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昨年の北海道旅行で東室蘭のキオスクで買った。北海道の地名には不思議な地名が多く、どこか惹かれてしまう。その証拠に2008年にも「アイヌ語地名で旅する北海道」を読んでいる。旅行から帰ってすぐに半分以上読んだのだが、そこからなぜか1年以上止めていた。今未読が30冊くらい溜まっている。なぜかこの本を手にしていた。旅情を味わいたかったのかもしれない。今回最初から読み直して2日で読んだ。
題名のとおりの内容である。アイヌが倭人に土地を奪われる悲しい歴史や開拓者たちの様子などが描かれている。特に松浦武四郎の話はちょっと震えた。松浦武四郎は幕府役人として3度蝦夷地を探検し「北海道」と名づけた。原案は「北加伊道」だった。実は「カイ」とはアイヌ語で「この国に生まれし者」を意味する。松浦武四郎は北海道がアイヌ民族の大地であることを示唆したのである。
詳細な内容が描かれており知識量が凄いことに驚いた。この一冊で北海道の歴史がよくわかる。へーというエピソードが多数満載。北海道フリークにはおすすめ。だが、悲しいかな忘れてしまいそうな気がする。少し文体が硬くて小難しくなっており、内容が細かくて頭に入らないのだ。だからといって何度も読み返す内容でもないし。