- 作者: 渋沢栄一,守屋淳
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/02/08
- メディア: 新書
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渋沢栄一を知ったのは会社に入ってからだった。うちの創業者であり、「論語と算盤」が商売の基本であるとことあるごとに社内報に書かれていた。Sによれば、歴史の教科書に出るほど有名で、明治時代にたくさんの会社を興したとのこと。プライベートな時間に会社を連想するのはイヤだったが、たくさんの会社を興したところに興味があった。
内容は、ただ金を儲けるだけではなく、社会の役に立つことをモットーとせよ、ということ。「論語と算盤」という題名が全て。それ以上の何も書かれていない。「論語」を読んでいれば、読む必要はないとも思われる。福沢諭吉、新渡戸稲造も道徳を語っていたが、渋沢栄一はバランス感覚に優れていたと思われる。
渋沢栄一が私服を肥やさず、論語をベースにして判断をしていたことがよくわかる。この精神が今のうちの会社に反映されてるとはとても思えない。今、渋沢栄一が生きていたならどういう舵取りをしたのだろうか?