びーの独り言

どこいくの?どっか。

2009/11/28(土)「乗鉄」

 大学友人Sと乗鉄に逝った。JRの割引きっぷが絡んでいないのは初めてじゃなかろうか。取手に0925集合。少し遅いのは楽だ。電車にも乗りたいが、朝はできるだけ寝ていたいという気持ちもある。千葉みなと−南船橋−新松戸−我孫子−取手−水海道−下館−茂木−下館−水海道−守谷−秋葉原・・・御茶ノ水−東京−千葉みなと。今回のターゲットは関東鉄道常総線真岡鉄道。両方は下館で接続しており、共通の乗り放題の切符があるのだ。
 関東鉄道は非電化で有名。昔は隆盛を誇ったが、竜ヶ崎線常総線だけになってしまった。竜ヶ崎線については10/18クリアしてるので、今回は常総線にチャレンジ。なぜか関東鉄道には魅かれるものがある。おそらくは何年か前に取手駅構内に寂しそうに停まっている肌色と朱色の気動車を見たせいかもしれない。寂しそう、そういうのを見ると乗りたくなるのだ。少々残念なことに車両には全て新しい塗装が施され、白地をベースに赤と青のラインが入ったきれいなデザインとなっていた。常総線は取手と下館を結んでいる。取手と水海道の間は2両編成でなんと複線だった。沿線は田んぼと民家が混ざったような感じ。全然関係ないが、水海道で「函館あかちょうちん」という居酒屋を見つけて驚いた。帯広の「あかちょうちん」と同じで、まさかチェーン展開しているとは。で、水海道と下館の間は、1両の単線。ディーゼルが面倒臭そうなエンジン音を立てて発車するのだが、地方よりはお金があるのか線路は痩せてないし揺れは少なかった。
 真岡鉄道は昔は国鉄だった。下館と茂木を結んでいる。茂木は宇都宮の隣町なのに、私は逝った事がなかった。真岡鉄道は、三セクになってからSLを運転しだしたことで有名。そういうことをしないと特徴の出しにくい路線なのかもしれない。レールバスは緑を基調にしたチェッカーフラッグみたいなデザイン。個人的にはあまり気に入らなかった。でも、沿線はこれぞローカル線という雰囲気。刈り取りの終わった田んぼは黄金色、山々は色が変わりつつ。秋の北関東は風情があってよい。終点の茂木で昼食がとれるかどうか心配してたが、それっぽい蕎麦屋を見つけることができた。手打ち蕎麦と天婦羅がうまくて満足。帰りはSLに乗った。子供連れの人が多くて写真撮影などで盛り上がっていた。みんなが期待してる場面は一緒にいてワクワク感が伝わってくる。小ぶりなC12の後に客車が3両。「はまなす」くらいでしか客車を見ることもなくなったので、密かにそこに興奮していた。出発すると、横揺れが激しく。これぞ客車だ。「ばんえつ物語号」「函館大沼号」とか乗ってきたけど、今回の飾り気のない客車はむしろ味があってよかった。適度に遅いスピードで、窓の外は煙。風情があってなかなかこういうのは強く印象に残る。真岡鉄道、やりおるわい。
 再び常総線に乗るころには周りも暗くなってきた。守谷で乗り換えてつくばEX。初めてではないが、まあ速いこと。滑るように走るわけ。MAX130km/hなだけある。WIKIで建設の話を読んでいたが、この現代にこういう路線が敷設されるというのに驚きだったりする。お客さんもいっぱいいて、将来はますます重要度が上がっていくだろうと思われ。
 秋葉原で降りて、Sの探し物につきあって、居酒屋「北海道」で飲んだ。何回か来たことあるが、高いという印象。そのまま歩いて神保町の「パセラ」でカラオケ。先週はBeatles縛りだったが、今回はアニソン縛り。アニソンってノリが良くて、しかも前向きな歌詞。Sはタイムボカンシリーズばかり歌っていた。山本正之は天才だと思った。「ルパン三世」の峰不二子が年下に見えた自分がショックw。
 今回の旅はゆっくりしたのもあるということで面白かった。たまたま路線の選択が当たりだったのかもしれないが、食事やイベントと組み合すことでずいぶんと過ごし方が豊かになることがわかった。乗鉄一本やりじゃなくてプチ旅行もいいもんだ。