びーの独り言

どこいくの?どっか。

2012/09/30(日)「西武」

 関東私鉄乗り潰し第一弾は西武鉄道。理由は100周年を記念した全線フリー切符があったから。関東私鉄をためらう理由の一つにどこも常設の全線フリー切符がないことが挙げられる。東武とか考えただけで鬱になる。なんとか観光をセットにして乗り切りたいのだが、そうすると乗り鉄がおろそかになり・・・。
 千葉みなと―東京―新宿―高田馬場―西武新宿―田無―小平―西武遊園地西武球場前―西所沢―所沢―東村山―西武園―東村山―国分寺―武蔵境―是政―武蔵境―国分寺―萩山―拝島―小平―東村山―本川越―所沢―飯能―西武秩父―池袋―豊島園―練馬―小竹向原石神井公園―池袋―豊洲
 西武鉄道とのファーストコンタクトは96年夏。当時M2で就職を決めたばかりだった。その会社に招待されて新入社員の顔合わせのために、とある場所へスポーツ観戦に行った。関東に来たことがほとんどなかったので、西武新宿駅がJR新宿駅から離れているなんて知らなかった。それから3回くらい西武球場に行ったことがある。また大学友人Sが大泉学園石神井公園の間に住み始めたのでたまに利用するようになった。
 「西武鉄道創立100周年記念」記念乗車券は5月に売り出された。3000円で100000セット。昨晩大学友人Sから大丈夫かと言われたが、調べてみるとまだいくつかの駅では売られているようだった。当初起点である西武新宿から回るつもりだったが、西武新宿では売り切れらしかったので、高田馬場に向かった。うおっ!売り切れ!
 一旦西武新宿に戻り田無に向かうことにした。西武新宿は2面3線、ターミナルにしては小さな駅に見えた。西武新宿よりもJRと接続している高田馬場の方が客が多かったし。で、田無も売り切れ\(^O^)/。
 小平から西武遊園地までの多摩湖線は意外にも単線。ここは東京だろ?頼りなくぐねぐねしてた。観覧車が見えると、その姿は徐々に大きくなっていき、やがて西武遊園地に着いた。
 西武遊園地ではホームのはしっこで西武山口線に接続していた。西武山口線西武球場前までを結んでいる。元々は西武遊園地の中のおとぎ列車だったが、今は新交通システムに変わっている。所要時間はわずか7分。誰がなんのために乗るのかいまいちわからないが、日曜日の朝っぱらから10人近くが乗り込んでいた。電車は丘をトンネルで抜けたと思ったら、丘と丘の間をぐねぐねしまくりだったり。線形が悪いのはおとぎ列車の名残だろうか?中間駅の遊園地西は遊園地利用者以外は利用しなさそう。ひっそりとしていてまるで秘境駅に見えた。西武球場前はお馴染みだったが、西武山口線のホームがどこにあるかは知らなかった。隣の小高いところにあったのか。西武山口線は謎の多いインパクト系の路線だった。
 事前調べでは西武球場前は2回に渡って300m短縮されているらしかった。ちょこっと廃線跡を探索してみると、線路の延長上にはそれっぽい広大な駐車場が広がっていた。駐車場自体は300mくらいしかなくて、まだ先がありそうだったが、それ以上はよくわからなかった。廃線探索って本当に難しい。
 東村山から西武園線に乗った。単線の短い盲腸線廃線の分岐があるらしかったが、いくつか怪しいのがあり、断定までには至らなかった。
 東村山に戻り国分寺線へ。終点国分寺でJRに接続しているからかたくさんの人が乗ってたが、ここも単線で驚いた。
 国分寺からJR中央線で武蔵境へ。武蔵境から多摩川線で是政に向かった。多摩川線は西武の他の線とは接続していない。あまり手が回ってないかもなと予想してたら、武蔵境は立派な高架駅だった。単線だったが、線形がよくすごく安定感があった。是政の位置がよくわかっていなかったが、東京競馬場多摩川の間のようだった。
 国分寺に戻り、多摩湖線を北に向かった。国分寺でのホームの場所がわからなかったが、先の国分寺線と直角に接続していた。ここもまた単線だった。
 西武鉄道の単線区間はとても複雑な配置となっている。おそらく昔は別々の会社だったのだろう。単線ではあるが、複線用の用地を確保してるところも多かった。複線にしたいけど、なかなか難しくて、粘り強く買収しているといったところか。
 萩山から拝島に向かった。ここは複線。新宿から直通も出ている。幹線だと特に目新しいことはなく。
 小平から本川越へ向かった。ここも複線。南大塚から休止している安比奈線が分岐していた。ほとんどの線路が残っているので探索しやすいらしい。東武東上線を攻略するときにセットで落とそう。
 所沢から西武秩父に向かった。途中の飯能でスイッチバックスイッチバックを解消するための連絡線が計画されてるらしい。車窓からでもそれ用の用地が確認できた。東飯能でJRと接続した後は山の中へ入っていった。ここからがハイライトだったのにうっかり寝てしまった。気がついたら正丸で特急待ちをしていた。下りと上りの2本に抜かれた。正丸を出発すると、長いトンネルに入った。驚いたことにトンネルの中で対向電車と交換した。電車は人里離れた山深いところを走ったが、そこまでするくらい秩父にニーズがあるのだろうか?山を抜けると秩父の町が一望できた。初めて見る秩父の町は意外と開けていた。終点西武秩父では秩父鉄道御花畑まで土産物屋が並んでいた。仲見世通りというらしい。秩父の何がいいのか短時間ではよくわからなかったが、また秩父鉄道に乗りに来るときにじっくり探索しよう。
 西武秩父からは初めて特急レッドアローに乗った。転換クロスシートでいい感じだった。それにしても、池袋まで乗車券620円、特急券750円、西武鉄道は安すぎないか?と思ったら、飯能のスイッチバックが惜しい。そっからは完全に意識を失った。
 池袋から豊島園に向かった。遊園地には興味はないが、乗り潰すためには必要。
 練馬から小竹向原、ここから東京メトロ有楽町線に乗り入れている。練馬からすぐに地下になった。乗ったことあるし、本来ならどうでもいい区間だが、これで今日の西武鉄道の乗り潰しが完了した。
 石神井公園まで戻り、大学友人Sと飲んだ。テーマが西武鉄道ならなおさらだろう。台風のせいか飲みすぎか豊洲のネカフェへ。
 乗ってみて初めて気づくことがある。西武鉄道はあの地域を完全に掌握している。他の私鉄とも競合してない。それなのに安い。本数も多い。便利である。関西私鉄と違ってせこいところがない。ちょっと感心した。次の私鉄が楽しみになってきた。