びーの独り言

どこいくの?どっか。

2023/10/29(日)「宇都宮」

 道の駅サシバの里いちかい。4時半に一度トイレ。6時に起床。朝食後、昨日のブログを修正した。トイレに行くついでに観光案内を見たら、いちかいは市貝町芳賀郡に属していた。芳賀町と茂木町に挟まれているのに、全然知らなかった。特に魅力的な観光資源もなかった。
 750、出発。真岡鐵道終点の茂木駅の先にある長倉線の未成線跡を目指した。茂木駅の先から水戸に伸ばそうとして、5.7km先の下野中川駅まで路盤を作ったらしい。真岡鐵道が下館から延びてること自体に違和感があるのに、さらに茂木の先に伸ばそうとしたことがクレージーに思えた。戦争で工事が中断されて、そのまま復活することはなかった。戦争中の未成線の路盤が残っていることも驚きだった。茂木町はやる気があって未成線跡を整備し、廃線歩きまで主催していた。なかなか未成線を売りにしてる自治体は見たことがない。今福線くらいかな?行ったことないけど。
 810、大峯山トンネル。長倉線最大の遺構。グーグルが案内してくれた場所は山の中だった。トンネルの方向には山の中腹にある民家に通じる道を行かなければならなかった。途中には牛舎があり、明らかに民家の人しか通らない道だった。ここからのアプローチは無理だと判断した。
 そのまま下野中川駅予定地に向かった。すると目の前にいかにもといった築堤が現れ、県道は築堤をくり抜きアンダークロスしていた。うおおおお!これは一気にテンションが上がった。車を停めて写真を撮った。よく見ると築堤上にはベンチがあった。やっぱり歩けるんだな。
 820、下野中川駅予定地。ここには茂木町がホームや駅っぽい構造物や幻となった駅名標も作っていた。なぜか黒光りする車掌車があった。そこは客車じゃないのか?安かったのかな?それに車掌車に入るための階段が、青色で飛行機のタラップのようになっていた。側面には「全日空」と書かれていた。これは本当にどうしてしまったのかw。水戸方面の路盤はここで途切れていた。茂木方面の路盤には轍があり、もしかして車で走れるのではないかと思ったが、遠慮した。
 835、出発。未成線跡を辿りながら茂木まで行くことにした。しばらく進むと、また築堤をアンダーパスしてるところがあった。写真を撮ってると、そこから築堤の上に上ることができることに気づいた。築堤に上ると、路盤は緩やかにカーブしており、とても絵になった。その先にはベンチが置いてあった。さっき見たベンチだった。こうなってくると、やはりさっきスルーしたトンネルが気になってきた。
 845、大峯山トンネル。さっきと同じ場所。意を決して生活道路を上がって行くことにした。車を降りると牛の臭いが強かった。足元は黒くてぬかるんでいて、牛の糞じゃないかと思った。牛舎の牛は黒い色をしていて、見知らぬ侵入者に対しては関心がないようだった。おとなしいんだな。坂道を上がって行くと、トンネルがありそうな気配はまったくなかった。グーグルでトンネルを案内させると、変な場所に連れていかれることがあった。今回もそのパターンだったのかもしれない。ここからのアプローチは再び諦めた。
 路盤を山の中に見失ったので、山を降りてから路盤のありそうな方向に行ってみた。すると、明らかな路盤が現れた。
 905、路盤に入った。立っていた距離標を見ると、トンネルまで1kmとなっていた。これはいける!徒歩によるアプローチを開始した。路盤は草むしていたが、ここにも車の轍があった。もしかしたら、車で行けたかもしれない。切通しを越えて、しばらく歩くと、白い軽トラが停まっていた。人はいなかった。なぜこんなとこに?さらに進むと、路盤はバリケードで通せんぼされていた。この先は関係者以外立入禁止らしい。路盤のサイドには上り坂があり、路盤を歩くコースはトンネルを迂回するようになっていた。路盤の先は切通しになっていて曲がっていた。よく見るとわずかにトンネルが見えた。バリケードを越えて入り口まで行った。
 920、大峯山トンネル。長さは180m。中で右カーブしていたために出口は見えなかった。少しだけ中に入ってみた。真っ暗だった。すぐにうっすらと出口の光が見えてきた。足元がべちゃべちゃだったので、これ以上進むのは止めた。気持ちは充分満足したので、反対側までは見なかった。
 940、出発。茂木駅を目指した。途中から、路盤は舗装された遊歩道となっていた。
 945、茂木駅付近。茂木駅から伸びた路盤にはしばらくレールが敷かれていてから途切れていた。しかし、レールの延長線上には明らかに不自然な路盤が続いていた。こんだけはっきりと路盤があるとイヤでも未成線跡が目立つなあ。ほとんど見てしまったので、これで長倉線の探索は終了することにした。
 ここからは2週間前に行きそびれた宇都宮の正嗣を目指した。今回の目的の一つだった。
 1055、正嗣鶴田店。ちょうど開店5分前。駐車場にも停めることができた。行列は12人。11時、開店。券売機で食券を買った。焼き餃子3人前、水餃子2人前。ギリギリで着席できなかった。1125、着席。11時半、念願の餃子タイム。正嗣の餃子はいつ以来だろうか?昨年か一度持ち帰りで失敗してるのを除けば、宇都宮餃子ツアーを企画した時かな?かれこれ20年ぶりくらいかもしれない。
 まずは焼き餃子から。あれっ?なんか違うような?タレの塩味が濃くて、餃子はあっさり目。焼きが甘い?なんかもやっとした感じ。うーん、これだと餃子の王将の方がいいし、それこそ中華とんとんでもいいな。長い時間は味を美化したのかもしれない。焼きよりも期待していた水餃子はやはり旨かった。とてもあっさりしててツルッといけた。けれど、焼きで腹がいっぱいになってしまっていて、最後の方は苦行のようになった。ちょっと期待とは違っていたけど、また正嗣の餃子を食べることができたのでよかった。
 1150、出発。栗きんとんを買いに行った。色々あって今回の目的の2つ目だった。「宇都宮 栗きんとん」で調べて見つけたお店にした。コメントには「宇都宮で一番おいしい」と書かれていた。これは期待!
 1205、柏屋菓子店。町の老舗っぽい店構え。店内は灯りは暗めで、誰もいなかった。引き戸を開けるとチャイムが鳴って「はーい」との返事とともにおばさんが出てきた。ショーケースの中に栗きんとんを探したが、なかなか見当たらなかった。ないのかなと思ったら、1個だけ見つけた。おばさんに日持ちのことを聞いたら「冷蔵で1日しかもたないので、これから作るから6時までに来てくれたら渡せるよ」と言われた。4個頼んで夕方にもう一度来ることにした。おばさんは「これあげるから」と店に並んでいた白い饅頭を1つくれた。凄く感じのいいお店で一発で気に入ってしまった。
 夕方まで2週間前に見きれなかった博物館に行くことにした。途中、餃子を食べすぎたかお腹が痛くなってきて、ファミマでトイレ。駐車場で、柏屋菓子店に電話して、栗きんとんを2個追加した。
 1255、栃木県立博物館。2週間前は企画展しか見ることができなかったので、今日は常設展を見ることにした。歴史の方から。あんまり面白くなかった。県立博物館って内容が広く浅くなんだよなあ。元々、栃木に目玉があるわけでもないし。眠気が襲ってきて、立ちながら寝そうになって、ガラスに頭をぶつけた。
 14時、休憩。車に戻って、饅頭を食べた。衣がふわふわしてとてもおいしかった。これは大いに期待できそう。ミュージアムショップに行くと、鉱石の標本があった。どれも魅力的に見えた。結構、こういうのって売ってるのかな?とりあえずスルーした。
 1435、常設展に戻った。やはり面白くない展開だった。早足で駆け抜けた。
 自然系の方も見に行った。時間がなかったので鉱石だけ見ることにした。やたらと楽しかった。写真OKだったので、一度自分で体系化してまとめてみるのもいいかもしれない。
 1635、出発。さっきのお菓子屋さんへ。
 17時、柏屋菓子店。引き戸を開けると、チャイムが鳴っておばさんの「はーい」という声がした。ショーケースの中には栗きんとんがたくさんできていた。おばさんは店の奥の方から栗きんとんを持ってきて、箱に入れてくれた。箱を紙製の手提げ袋に入れて、さらに保冷剤も入れてくれた。「これ食べていきな」と言われて、さっきとは違う饅頭をもらった。ここは今後、宇都宮行った際に必ず立ち寄ることになりそう。気持ちが暖かくなるいいお店を見つけた。
 帰路についた。上三川ICから北関東道東北道は30km渋滞していた。ナビは笠間西ICで降りるように指示。マジか?よくわからない下道を長い時間走らされた。土浦北ICから常磐道
1835、谷田部東PAでトイレ休憩。圏央道から東関東道へ。千葉北IC下車。
 帰宅は20時だった。あまり期待してなかった割には楽しい旅になった。やっぱり行ってみるまでわからないものだな。